初心の趣

カメラ初心者が石川県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています。

水族館での撮影は難しかった

日本列島の盲腸と呼ばれる石川県の能登半島、そのレンチのような形をした半島の口のあたり(「七尾湾」と呼ぶ)に能登島と呼ばれる島が浮かび、その島に水族館がある。

 

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のとじま臨海公園水族館

通称、「のとじま水族館」だ。

石川県の水族館と言ったら、ココになる。

 

自分は最近、水族館や動物園を調べることが多く、そのせいで水族館好き、動物園好きになってしまった。

6月に始まったNHKのドラマ「水族館ガール」もチェックしている。

ただ、こう水族館好きになったと言いながら、最近、いや、ここ数年、自分自身は水族館に行けていなかった。

しかも最後にこの「のとじま水族館」に行った時は、海釣りセンターで釣りをしていたはずだ。

無性に行きたくなっていたので、足を運ぶことにした。

 

もちろん、カメラの練習として魚類や海獣たちの写真を撮るという目的もある。

ついでに、近頃能登島で初めてクマの姿が目撃されたという由々しきニュースも耳にしていたので、遭遇次第退治してやろうという気持ちもあった。

(気持ちだけで、素手では到底不可能である)

 

水族館での撮影は甘くはなかった

 撮影が許可されないとか、そういった話ではない。フラッシュをたかないかぎり、館内は基本的に撮影可能だ。

海洋生物をキレイに撮りたいと思って鼻息荒く撮影に臨んだのだが、いざ撮ろうとすると技術的に難しいことがいくつも出てくるのだ。

 

まず、水族館内は薄暗い。

露出を調整するのが決してラクではなく、おまけに人も多いから、ずっしりと構えて撮ることもやりづらい。対象であるサカナたちも動きっぱなしだから、ますますイメージ通りには撮れない。

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こちらジンベイザメがいる「ジンベイザメ館 青の世界」より

被ってますって…

左を向いている個体を狙っていたのですが、見事に前を横切られている。

 

 そして何より大変だと思ったのが、「オートフォーカスが作動しにくい」という点だ。

水や海水のような透明の液体に向かってオートフォーカスを作動させると、いつまで経ってもピントを合わせてくれないのだ。

 

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しびれを切らして手動でピントを合わせた

合っているようで合っていない。

 

さらには館内の照明が写り込んでしまうこともある。

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右側中央に白い線のようなものが見える

撮影しながら、レンズに傷でも入ったのかとビビったが、通路にあった細い照明が水槽のアクリルに反射していただけだった。

 

照明の前に立ち、映り込まないようにして、ピントも自分で合わせながらじっくり待って撮った一枚が、コレだ。

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ええ、エイです

ジンベイザメではありません。

このエイがすごく人懐っこくって、カメラを構えるたび撮ってくれと言わんばかりに目の前を、時に腹を見せながら横切ってくるので、コイツを撮ってやることにした。

 

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ハンマーヘッドシャークとナポレオンフィッシュ

こちらは海底の方。海底のほうが、動かない魚とかがいて狙いやすかった。

 

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口惜しいのでジンベイのアップも

こうしてみると、変な顔をしている。

愛嬌があって、気に入った。

 

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水槽に使われているアクリルの展示もあった

かなりの厚さだ。

 

「青の世界」を出ると、次は本館だ。

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こちらがその入口

 回遊水槽や円柱水槽、海洋生物に触れる「ふれあい水槽」などがあり、常設展示や企画展示も行われている。

「青の世界」より館内は明るいのだが、オートフォーカスの問題でやはり撮りづらかった。

 

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七夕にあわせた企画展をやっていた

※この日は7月10日であった

コブヒトデやホシノハゼといった星空を連想させる海洋生物が展示されていたのだが、自分の腕では上手く撮れなかった。

ほとんどピントがあっていないのだ。

 

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 これだけはまだキレイに撮れた

 こちらは「天の川天竺鯛(アマノガワテンジクダイ)」。

インド洋のサンゴ礁などに生息しているそうだ。

 

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オートフォーカスが使えるのでこういうのは撮りやすい

写真では一つしか写っていなが、実際には右にズラ~ッと並んでいた。

 

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 賞が並んでいたその先にこんなポスターがあった

これでなんと読むのか、気になる。

 

これらの目の前には回遊水槽がある。

鯛やブリなどが泳いでいる水槽だ。

ずっと泳いでいるものだから、カメラで撮ろうとしても当然のようにフォーカスできない。

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この写真で頑張ったほうだ

 

また、この水槽を見て回っていた時、ちょうど「餌付け」の時間があった。

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先ほどのポスターのような格好ではないが潜水士のお姉さんがやって来て…

 

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たちまち群がられてた

水槽の前に立ち、このお姉さんと記念撮影するサービスもあり、子連れの家族が何組も撮ってもらっていた。

 

回遊水槽の前を過ぎると、ウスメバルがいる「円柱水槽」、さらにはウニやドクターフィッシュなどに実際に触れられる「ふれあい水槽」があり、その前も通るといくつか常設展示が続く。

それら水槽の前でもパシャパシャとシャッターを切っていたのだが、思い通りに撮れた写真は数枚であった。

あまりにもボヤけたものが多いため、まだマシなものだけを上げることにする。

 

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悪い、魚じゃなった

 

改めて、

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能登と海と」のコーナー辺りにいた

名前をメモるのを忘れた…

 

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また名前を忘れた…

 

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こちらはオオサンショウウオ

国の特別天然記念物だ。

1メートル以上あるので、かなりデカかった。

これでもカエルとかと同じ両生類。

世界最大級の両生類だ。

この日、動きはそんなになく、ずっと右隅の方にいた。

おかげで撮りやすかったが、撮りやすくてもこのデキである。

 

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なんかマンガみたいな顔をした魚がいた

笑っているように見える奴もいれば、怒ったような顔をした奴もいた。

 

 

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ちょうど企画展もやっていた

「水中のそっくりさん!」ということで、パッと見ただけじゃ別の種類の魚だとわからないものを同じ水槽内で展示していた。

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このような感じでそっくりさんな魚を紹介している

こうして比較してくれないと、初心者にはまずわかりません。

 

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眠たそうでかわいい顔だ

 

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透明の筒だというのに入りたがるようだ

違いなんてまずわかりません。

 

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クイズ形式での紹介もあった

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めくるとこんな感じです

こういう展示、好みです。

作る側としても楽しそうだ。

 

その企画展のそばには「クラゲの光アート」というエリアがある。

円柱形の水槽にクラゲが入れられ、暗い部屋の中でライトアップされている。

そのライトアップも赤から青など、少しずつ色が変わるため、クラゲ自身が発光しているかのように見えてくる。

これがキレイなので、どうにか写真で上手く撮れないかと試した。

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見事にピントがあってくれませんでした

オートフォーカスがほとんど機能してくれない。

クラゲは半透明だから特にそうなる。

手動に切り替え、時間をかけてあわせても、あった時にはターゲットが目の前から逃げてしまっている。

 

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はい、このとおり

ターゲットは右下の個体でした。

足があって黒いライトだとなかなか禍々しい。

動く相手に手動だといつまで経ってもうまくいかないのでオートに切り替える。

粘り強くシャッターを半押ししていると、時々あうこともあるのだ。

 

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はい、あった…

赤いライトの中で。

ちゃんとフォーカスされたほうだと思う。

あってしまえばなかなか幻想的に見えてくる。

 

あうまで粘る

お客さんも多くてなかなかずっと同じ場所でカメラを構えていることはできなかったが、オートフォーカスを使ってロックしてくれた展示物を次々撮ることにした。

ダメだと思ったらその個体は諦める。

そのように撮ったほうが手動でピントをあわせるより効率的だと、このとき気づいた。

ということで、テンポよく撮ったものを上げてみる。

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こちら「オオバウチワエビ」

動かないから撮りやすかった。

 

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このホラーじみた目をした魚は「ナヌカザメ」

「白目を開いたような~」と説明書きされてました。

サメとあるけどおとなしい部類らしい。

 

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生きた化石カブトガニ

 

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ヤドカリみたいなものですが、正式名称を忘れた

それくらい撮っている時もテンポよかった。

こういう水中にいない種類はオートファーカスしやすかった。

 

続いてイルカを撮る。

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外で餌をあげれます

外にいるので露出の調整も難しくない。

このとき今更のように思ったが、写真撮るなら外のほうがいい…

 

でもこのプールの下の方が通路になっていて、写真的にはまた室内から撮るようなものだった。

ちなみにパイプ型の通路は通っていて楽しい。

そして、下から見ているとイルカは超速い。

露出とピントをあらかじめ調整しておいて、目の前をレーシングマシーンばりに通りすぎていく彼らをカメラを振って追いかけて撮った。

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なんとか撮れた一枚

 

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 あきらめて掃除中の飼育員を撮った一枚

へばりついての掃除だから飼育員さんはちょっとずつしか動かない。

 

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 「海の自然生物館」というエリアではアザラシも狙った

何だかこの案内が賞金首の写真みたいに見えてきた。

 

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彼らもまたよく動く

イルカほどの速さではないにしても、すぃ~と泳がれると、カメラで追うのはなかなか難しい。

それにしても、いい笑顔だ。

ゴマフアザラシはやっぱりかわいい。

 

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同じエリアではイワシの群れも拝める

こちらは待っていれば何度も群れが目の前を横切って行くので撮るにはラクなほうだった。

 

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ウミガメとラッコのエリアでウミガメを

このエリアがまた通路が狭く、混んでいるためカメラを構えるにはあまり向いていない。

短い時間でどこまでターゲットをロックオンできるかが勝負だった。

おまけに部屋も暗く、でも水槽は外の光が入って明るいので露出の調整も難しかった。 

ラッコも撮りたかったのだが、前の方にやって来てくれず、水槽も曇っていたためいい写真は撮れなかった。

 

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ウミガメとラッコのエリアのすぐ隣にはペンギンプールがある

この水族館ではペンギンたちの行進(お散歩タイム)も見れるのだが、時間があわず、見逃してしまった。

 

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変なポーズを代わりに撮った

かゆいのかキレイにしているのか、首の内側を自分でカリカリとやっていた。

鳥類は意外と首が柔らかい。

 

イルカショーは見れた

この水族館にもイルカショーがある。

正確にはイルカ・アシカショーなのでアシカもいるのだが、途中からだったのでこの日はイルカショーしか見れなかった。

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しかも遠くからしか見れなかった…

この時ばかりはもっといい望遠レンズが欲しいと思った。

それでも、久しぶりのイルカショー、自分はかなり満たされた。

3頭のイルカがどれもキュート。

放送中の「水族館ガール」も思い出して、トレーナーの人たちってスゴいな、と感心し続けだった。

 

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立ったように移動する

「テイルウォーク」というやつです。

 

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ボールを掴みながら移動も可能

そのボールの抱えっぷりがかわいすぎ。

 

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フラフープも回せる

自分が腰で回すより上手いだろう。

 

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お客さんがお手伝いするプログラムもある

個人的にこういうのを見ると、むかし小学生の時にヒーローショーで怪人に拉致されて舞台に立たされたことを思い出してしまう。

 

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そしてよく跳ぶ

 体重が100キロ近くあるらしいんですけど、みんな跳躍力ありすぎ。

 

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打点が高ぇ…

イルカ、マジすげぇ…

 

感想

もう一度いう、水族館での撮影は難しかった。

そして、水族館は楽しかった。

正直、カメラを構えて撮っていくよりも、撮影抜きにしてじっくりと展示物を見ていたいなと、カメラのブログ的には身も蓋もないことを思ってしまった。

ずっと撮影のことばかり考えながら見ていると、じっさい疲れるし、見ることに集中できないから何だかもったいないと思ったわけだ。

どうしても撮るなら、あらかじめターゲットを決めておいて、それだけじっくり撮って、満足のいく一枚を狙ったほうがいいかもしれない。そしてあとは観賞だ。

 

でも、その際はちゃんと海洋生物を狙ったほうがいいかも。

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こちらは水族館前に置かれていたジンベイザメのオブジェ

水族館に来て、「ターゲットがオブジェだけでした」というのも、なんか違う気がするわね…