初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

鯖江市西山動物園のレッサーパンダがかわいすぎだった

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福井県鯖江市にある道の駅「西山公園」に行った

目的は公園内にある「西山動物園」だ。

日本一規模が小さいと言われる動物園だ。

規模は小さが、レッサーパンダの聖地と言われるくらい、レッサーパンダの繁殖に力を入れている。ここから巣立って大きな動物園に行ったレッサーパンダも多い。

看板を見てもわかるが、レッサーパンダ推しだ。

自分は今回その「レッサーパンダ」を撮りに来た。

ちなみに、やはりかなりマイナーだからか、自分の車のナビでは「動物園」から検索をかけてヒットしなかった。そのため住所を直接入力して向かった。

鯖江市が運営しているため、入園料は無料だ。

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道の駅の駐車場近くに看板もある

が、すぐそこが動物園の入口ではない。

西山というだけあって、ここはもともと小さな山だ。

山を拓いて公園にし、公園内に動物園がある。

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登らなければならんのだ…

この階段を上ると、

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緑地が広がっていた

遠くにレッサーパンダらしい姿も見えるが、

 

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オブジェだ 

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蝶もいた

こちらはホンモノだ。

 

動物園に行くにはまだもう少し登らなければならない。

緑地のさらに上の丘にあるのだ。

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このとおり、登る

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途中で見かけた「妖怪ポスト」みたいなポスト

口がふさがっているように見える。

これの前も通過して登ると、

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愛の聖地「結びの広場」なるものが現れる

まだ動物園ではない。

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これがその「結びの広場」だ

奥のピラミッドの形をしたところに「結びのチャイム」がある。

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これがそのチャイム

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夕日に染まる鯖江市街を一望できるそうだ

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自分が訪れた時は真っ昼間だったが…

しかも35℃を超す猛暑日の昼だった。

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「愛のピース」がいくつも括りつけられていた

 この広場にはほかにもオブジェや遊具がいくつか置かれている。

それらの所々に、

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レッサーパンダの何かがある

 鯖江市は「メガネのまち」として有名なのだが、特にこの西山ではかなりのレッサーパンダ推しだ。

UFOを市を上げてプッシュしていた石川県の羽咋市を思い出し、ちょっと似ていると思ってしまった。

もっとも、鯖江市はちゃんとホンモノのレッサーパンダがいますけでどね。

 

この「結びの広場」からさらに登ると、いよいよそのレッサーパンダがいる動物園にたどり着く。

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坂の途中の案内もかわいい

坂を登る面倒臭さも少しは和らいだ。

 

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到着だ

門にも案内にもレッサーパンダがいる。

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 顔はめパネルにもその姿あり

サル系の姿も描かれているが、この動物園ではおサルさんもちょっとした人気者だ。

まずはそのサルたちがいるエリアから見てみた。

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 シロテテナガザルに…

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フランソワルトンたちだ

檻の中で動き回っていた彼ら彼女たち本体の写真も撮っていたのだが、動きまわる上に光やピントの都合で上手く撮れず、掲載は断念した。

あっちにつかまり、こっちにつかまり、時々駐車場近くまで聞こえる鳴き声を上げたり、彼ら元気良すぎです。

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代わりに近くにあった警告板を撮る

こういう個性的な案内を見つけるとつい撮ってしまう。

下の絵が最初サルかと思ったけど、ここでもレッサーだった。

 

このエリアには他にも、

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キンケイや

 

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タンチョウがいた

 彼らはあまり動かないから、まだ撮りやすかった。

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どっちがどっちか、見た目だけではわからん…

最初に上げたほうがたぶん「ツキ」(メス)であろう…

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ついでに、意外とアクティブらしい

 

さて、サルたちのエリアから再び入口の方へと戻ってくる。

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こちらがこの動物園の正門だ

サルのエリアはこの門を正面にして逆方向にある。

そのエリアはサッカーコートの半分もなかったと思われるが、この門を抜けた先のエリアもたいして変わらない。

門の奥に建物らしきものが見えると思うが、そこまでしかないのだ。

順路もただ真っ直ぐで、幅もこの写真で見る限りの長さしかない。

まさに日本一規模が小さい動物園なのだ。

 

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門には募金箱もあった

最近、神社などもよくまわるせいか、お賽銭を入れるようについ募金してしまった。

 

門を抜けると、すぐ「インドクジャク」がいた。他にも、「ギンケイ」や「コサンケイ」などの鳥類が並んで展示されていた。

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クジャクはやはりデカイ

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こちらはコサンケイ

ギンケイも撮ったのだが、檻の奥の方にいたせいでピントも露出もあっていなかった。

動物をもっとたくさん撮りたいのだが、どうしてもこの檻の「柵」というものが、撮影する際にネックとなる。

 

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見上げるとリスザルの散歩道もある

決して大きな散歩道ではないのだが、

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 おかげで撮りやすかった

 

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っていうか、みんな、お眠(ねむ)だった

同じ場所にいてくれると撮りやすい。

 

実は、ここのリスザル、6月に1匹が園外まで出る脱走事件を起こしている。

逃げたのは「ハッチ」という名のメスだった。

4時間後には空腹で戻ってきたのだが、「ハッチ」はその数週間後に5度めの出産をしている。ということは、逃げた時、懐妊中だったということになる。

なかなかたくましい母ちゃんだ。

この西山動物園に行きたいなと思ったのも、その脱走の話を地方ニュースで知ったからでもあった。レッサー以外にこの動物園にやって来た目的の一つがその脱走ザル「ハッチ」を撮ることだった。

そして実際にこうして来てみてわかった。

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 自分は、どれがハッチかわかりません…

ゴメンナサイ。

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いることに間違いはないはず

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この小さいのは7月に生まれた子ザルだろうか?

かわいいやつだ。

 

気を取り直してすぐ隣のレッサーパンダを見に行く。

さらに言うと、ここのレッサーパンダの一匹も今年3月に脱走劇を演じている。

逃げたのは「ティアラ」という名のメスだ。逃げ出して3時間後には職員の方々の手によって捕獲されたそうだ。

またまたさらに補足すると、このティアラの母親で、現在は別の動物園に移っている「ミンファ」というメスのレッサーパンダも過去に脱走を経験している。

親子二代で脱走しているレッサーパンダがいることになる。

 

日本一規模の小さい西山動物園は、「脱走」も名物な動物園だと言ってもいいかもしれない。

 

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 ティアラの案内板発見!

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しかも屋外にいる

檻の横に庭のようなものがあり、「ティアラ」「ムータン」の2匹のレッサーパンダはいつでも檻とこの庭を行き来できるようになっていた。

写真を撮るという点でもこれは有りがたかった。

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はい、このように

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めっちゃ、かわいい

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でも…

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どっちがどっちだ?

リスザルに引き続き、「ティアラ」もどれかわかりませんでした…

 

ちなみにレッサーパンダは先の2匹だけではない。

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檻がならんでいて、このメンツで展示されている

一番右端の檻にいたのが「シュンシュン」という個体だった。

人間で言うと70歳を超えたご高齢らしい。毛もボサボサだと説明されていた。

自分が見た時、ご高齢というわりには、そわしなく動いていた。

そして、

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次にはお疲れでした

レッサーパンダの寝方がかわいらしい。

 

さて、これらレッサーパンダの檻を正面にして右手、正門からすればまっすぐいった先の突き当りに、この動物園でひときわキレイな建物がある。

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レッサーパンダのいえ」だ

 

この西山動物園だが、けっして経営状態が良いわけではない。

市が運営しているとはいえ、入場料も無料なのだから当然だろう。

それも、昭和60年開業以来ずっと無料だ。

老朽化した建物を直すにもお金がかかれば、動物たちの普段のエサ代だって高くなってきている。事実、足りなくなったらしい。

そこで西山動物園が取った施策が「クラウドファンディング」だった。

クラウドファンディングとは、WEB上で支援者(お金を払ってくれる人)を募るシステムだ。

目標100万円としていたところ、予想以上に反響が大きく、結果200万円以上が集まった。

そのお金でできた建物がこの「レッサーパンダのいえ」だ。

 

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入るとすぐにでっかいウェルカムウォール

しかも、クーラーが利いていて、炎天下を歩いてきた苦しみから一つ解放された。

 

自分は最初、この「レッサーパンダのいえ」を、レッサーパンダに関する資料などが置かれた博物館のような建物だと思っていた。

実際、

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こういった解説や、

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家系図

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グッズや絵本などの展示がされている

 

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こちらはクラウドファンディングの際に作成された掛け時計

欲しい…

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「あべ弘士」さんという作家の絵本が多かった

 あとで調べたら、北海道の旭川動物園に勤務している飼育係の方でした。

兼業で絵本作家もしているそうです。

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つい、こういうのも撮ってしまう

トイレもキレイで、ちゃんとバリアフリーでした。

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自販機のラッピングも西山動物園オリジナル

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脱走女王「ミンファ」の伝説も記されていた

150人で捜索だったとは、初めて知った…

「ミンファ返し」もクールだ。(飼育員の方々からすると大変だろうが…)

 

と、これらのように展示もあるのだが…

いるのだ。

この建物にも彼らが。

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アスレチックのようなものが見えるこのガラスの向こうに…

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先ほど外にいたものとは別の個体のレッサーパンダがいる

しかも、

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中に入って近いところで撮れる

接触れないように工夫はされているが、クーラーも利いているし、かわいいし、自分はしばらくここから出られなくなっていた。

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4匹いた

どれがどれかは、ここでも自分にはわからなかった…

 

 

かわいすぎたのでずっと撮り続ける

ということで、ここからはしばらく、彼らの写真を並べることにする。

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 この2匹、どちらかが「ヤンヤン」で「キラリ」だ

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っていうか、寝すぎだ

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ずっとこんな調子だった

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下から見た図

 

 一方で、

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 「モッチー」と「咲弥」は動き回っていた

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※ぬいぐるみではありません、ナマモノです

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めっちゃ近いところまで寄ってくる…この子はやんちゃだった

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う~ん…

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ばぁ~~ん!

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真上にこれが来たときは触りたくなった…

 ※お触り禁止です

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タッチポーズ

ルーム内は高さ150cmくらいのガラスで仕切られているのだが、この子はその一角が好きなのか、それとも人間との付き合いに慣れているのか、その角の側に人が立つと寄ってきて、このようにガラス越しにタッチしようと立ち上がってくれる。

 

君たち、かわいすぎだよ…

 

レッサーパンダ絶滅危惧種に指定されている動物だ。

今後もこの動物園でどんどん繁殖に成功させていってほしい。

また、再びクラウドファンディングが行われることがあるなら、その時はわずかでも自分も出資したい。

そう思った。

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公園内にあったクイズ

西山動物園はレッサーパンダの繁殖が日本一だ。

 

 最後に西山公園の展望台にも足を運ぶ

動物園を後にして公園内の案内を見ると、展望台があると書かれていたので最後に行ってみることにした。

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でも、これを見つけたのが誤りへの分かれ道だった

 

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途中、石造がたくさん並んだ坂を上り…

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遊具がいっぱいの「パンダらんど・こぱんだらんど」にも足を運び…

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まだ登らねばならないのかと階段を見上げた…

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想像以上に、高いところにあったのだ…

改めて言うが、この日は35℃を超す猛暑日だった。

しかも一番暑い昼ごろだった。

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登り切ったが…

マジで疲れた。

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魚眼レンズを持っていないからパノラマ写真も撮れないし…

あとで写真を見てみるとこのように何だか白ぼけて見えるし…

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登った分、降りなければいけないし…

 大変だった。

 

レッサーパンダのいえで癒やされて、そのまま帰っていれば、充足した心で帰れただろうに…

これでは充足しすぎで、カラダがぐったりだった。

 

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なんとか道の駅の物販所まで戻る

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こいつらにはちょっと癒やされた

この物販所では地元の吉川ナスを使ったハンバーガーを購入。

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こちらが「吉川ナスバーガー」

肉は入っていないのだが、ナスの甘みが想像以上に美味しかった。