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初心の趣

カメラ初心者が石川県を中心に撮った写真をのんびりと綴っています。

富山県の「ほたるいかミュージアム」にダイオウグソクムシを見に行った

富山県 水族館 写真
ほたるいかミュージアム

富山県滑川市にある「ほたるいかミュージアム」に行ってきた。

最近この水族館で「ダイオウグソクムシ」の展示を始めたと聞き知ってどうしても一度見てみたかったのだ。

ちなみに「滑川市」は「なめりかわし」と呼ぶ。自分はずっと「なめかわし」だと思っていた。現地について、それまでの自分の認識は間違っていたことに気付いた。

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現地だ

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ほたるいかミュージアム」だ

この水族館は有料だ。ただ、ホタルイカを中心に扱った水族館で規模も小さいから高くはなかった。季節によって値段は変動するようで、自分が行った11月では大人一人600円だった。

ただ、11月はホタルイカのシーズンではない。そのため、入場チケットを買う際に、「ホタルイカはいませんがよろしいですか?」といったことをスタッフの方に確認された。ホタルイカがいるシーズンは3月後半から5月前半あたりなのだ。

自分としてはグソクムシを見たかったので構わなかった。

その入場チケットを買ったのがちょうど「発光ショー」が始まる頃で、すぐ館内1階にあるライブシアターに案内された。

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こちらがその発光ショーの案内

ホタルイカのシーズンである3月から5月ならホタルイカによる発光ショーが見られるらしい。シーズン外れなので「龍宮ホタル」というミジンコみたいなプランクトンによる発光ショーだった。

このほたるいかミュージアム、館内は基本的にカメラで撮影可能なのだが、このライブシアターは撮影禁止だった。そのため、この中での写真は一切ない。

ショーでは、まずホタルイカの光る仕組みや生態などの説明をビデオで教えてもらい、その後に龍宮ホタルが発光する姿を見学できる。発光はビデオではなくライブだ。映像ではなく、リアルの姿で見れる。

スクリーンの前に白い水槽が設置されており、そこに肉眼では確認できない龍宮ホタルがいる。部屋を真っ暗にし、超音波で振動させてビックリさせることで発光させていた。

その光の色は青白く、米粒よりも小さなそれら無数の光が水槽の中で煙のように漂っていた。龍宮ホタルはビックリすると、発光物質を口の周りで生成して吐き出すそうだ。

「龍宮ホタル」は正式名称ではなく、学名は「コンコエシアッシュドディスコフェラ」という。日本名はまだないので、当館で「龍宮ホタル」と呼んでいるそうだ。だいたい1mmくらいで半透明。日本海では300m~400mの深海に生息している。育てると2年くらい寿命があるとわかっているとのこと。ホタルイカの寿命は一年くらいなので、その倍近く生きるようだ。この館では海洋深層水を組み上げる際、プランクトンネットを設置して龍宮ホタルを捕獲しているらしい。

 

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館内には「深層水」の泉もあった

ライブシアターをから出ると、目の前にこの泉がある。一年中5℃以下の冷たい海水だそうで、実際に触ってみると冷たく、心持ち触感が滑らかだった。

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 よく見るとカニがいた

絵ではない、リアルだ。

手前の青い水槽にはエビも入れてあり、触ることもできた。生きたエビを触るのは久しぶりだった。ちょっと触れただけで、逃げるのではなくビクッと固まったエビをかわいく思えた。

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ただ、展示用の生き物は持ち出し禁止だ

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っていうか…

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案内がなかなか個性的だ

手書きだろうか?

同じ富山県では高岡古城公園動物園の案内がかなり個性的だったが、この手作り感や遊び心は富山の土地柄のようなものなのだろうか?

館内には顔ハメパネルもあったが、

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なかなかユニークだった

吹き出しの台詞も一部紹介してみる。

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国民的アイドルグループを意識してますな

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いえ、AKBにケンカ売ってますね

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食われるそ…

とまあ、ツッコミ甲斐のある台詞ばかりでした。

 

館内に入ってすぐのホタルイカの生態の説明が書かれた巨大パネルも同じようなキャラ絵が描かれていた。その説明も全然堅苦しくない。

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発光の説明だ

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腕も光る

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実際に光の輪ができるらしい

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お腹の光によって、海底側から見上げた際に海面の明るさと同化できるとか

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ついでに目も光る

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もちろんイカなのでスミも吐ける

スミはネバネバしていて海中では目くらましというより本体の身代わりになるのだとか。分身の術とはそういうことだ。

絵だけ見るとポップでアバウトだ。

パネルにはより詳しく発光の仕組みや意味などが書かれていて、ホタルイカについて詳しくなれる。細かい説明が子供には難しすぎた場合は、この絵を参考にして教えてやれば伝わりやすいだろう。

 

また、壁に「網」を飾ってあるところもあった。

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網です

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ほたるいか定置網の「わら網」だ

この展示された網、掴まって登ることを禁止しているのだが、その案内も…

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「落ちるとイタイです」

網が千切れるだとか危険とかじゃなくて、「イタイ」そうだ。

どこまでもゆるい。

 

ホタルイカの定置網といえばその模型も展示されていた。

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こちらがその定置網

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昇り網から奥の箱網へと追い込む仕組み

一度に大量のホタルイカが獲れる。富山湾には50統(とう)の定置網が設置されているそうだ。

大人の自分は、こういうの見るとワクワクしてしまうのだが、世の子供たちは興奮してくれるのか気になるところだ。

 

館内には子供が遊べる遊具もある

 先程の顔ハメパネルのイラストなどは子供受けしそうなものだが、ほかにも実際に子供が遊んで楽しめる遊具のようなものもある。

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こちらは輪投げ

輪っかを9個投げてビンゴを完成させるゲームだ。

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案内もあいかわらず愛嬌がある

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その隣にはイカ釣り遊具も

色んな種類のイカが描かれた絵を釣る遊びだ。

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上から見るとこんな感じ

形などがぜんぜん違うが、絵はどれもイカの仲間だ。

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これで釣るようだ

何杯釣れるかチャレンジするわけだが、釣ってもイカの絵をお持ち帰りすることはできないので、あしからず。終わったらまたもとに戻しましょう。

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 ちなみにこのスイッチでイカの絵が入った円形のカゴが回転する

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押した

こういうのを見ると押してみたくなる性分です。

 

他にもこういったCGが見られる装置もあった。

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こちらはその一つ

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イカが踊りだすCGなどが見られた

 

数個あるこれら装置の中には、ずっと「捕まえてごらん、うふふふ」みたいなことを言い続けているものもあった。

永遠と繰り返しているので、声の発信元である一台にたどり着くと、

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こいつがいた

手を差し入れてCGに触れようとすると、

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いかつい姿に急変して脅かしてきた

なんだよ…

 

ほかにも子供が喜びそうなものと言えば、スタンプラリーもあった。

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こちらがそのスタンプカード

1F受付側の二階へと上る階段の手前や、2Fのミュージアムギャラリーの前の受付台にも置かれている。

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スタンプは計8つあった

スタンプ台は館内に計4つあり、スルメイカホタルイカといったイカが描かれたスタンプが2つずつ置かれている。

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押した

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そしてすべて埋めた

 自分は大人だが、なんか楽しかった。

 

大人も子供も楽しめそうなものと言ったら、一階にはこんなものもあった。

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漁師になりきれる記念写真コーナーだ

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カッパ、借りれます

ホタルイカ漁の漁師のコスプレがこれだ。

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そして舞台はこちら

ちゃんとホタルイカが光っています。

ウミネコみたいなのも翔んでいるけど、海の鳥って夜も飛ぶのかな?

写真としては、人が写っていないのがかなり寂しい…

 

いよいよダイオウグソクムシとご対面

とその前に、この館内、グソクムシの他にも生きた動物の展示がなされている。先程の深層水の泉で見たカニもそうなら、その泉の傍らにはこういう展示もあった。

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今日のおさかなコーナーだ

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今日の魚は「イシダイ」と

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「キジハタ」だった

イシダイは元気に泳ぎ、キジハタはぐったりしていた。

死んでいるのではなく、その後なにかに反応してグイグイと動き回っていた。

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案内も愛嬌がある

おすすめの食べ方が載っているところも、味がある。

申し訳なかったが、もう食欲しかわかなかった。

 

案内と言えば、すぐ側にはこんなものもあった。

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深層水の泉にはカレイもいるとのこと

ブラックボードがまたレストランを連想させてこれまた食欲をわかせてくる。

先程は見逃していたので改めて泉を覗き込み、探してみた。

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たしかに「カレイ」はいた

でも保護色過ぎて、肉眼でも見づらいのなんの。写真で、これわかるだろうか?

 

この泉の周りには、ほかにも「サクラマス」の展示もされていた。

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サクラマスの稚魚が何匹もいた

 説明書きによると、近年サクラマス富山県内でも激減しているらしい。

平成23年度をもって閉校した富山県立海洋高等学校では富山大学大学院と共同でサクラマスの研究が行われいてたようで、その研究を現在、滑川高等学校の海洋科が引き継いでいるらしく、その海洋科ではこれらサクラマスの稚魚も育てているのだそうだ。

ちなみに案内にはサクラマスの説明として「駅弁で有名な富山の『ますずし』の原料」と表現されていたので、やっぱり見ていて腹が減ってきた。

こういう書き方も、富山県民のセンスだ。

 

この泉の隣がもう深海展示コーナーで、そこにダイオウグソクムシとオオグソクムシがいる。

その手前に、オウムガイも展示されていたので撮った。

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ちょっと幻想的

オウムガイホタルイカと同じ頭足類に分類され、祖先は同じ軟体動物だそうだ。

深海にいるものの生息域は深さ600メートルくらいまでで、800メートルより深いと水圧で殻が割れてしまうらしい。

 

そしていよいよ、

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目当ての特別展示だ

ここまでくるのにかなり引っ張ってしまった。小さな水族館ながら、それくらい見るところがたくさんあった。

ダイオウグソクムシは暗室のような部屋で展示されていた。カーテンも二重になっていて、中での撮影はフラッシュが禁止だ。

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いた

このように暗室。ただそれだけで別世界だ。

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見てくださいこのグロテスクながらも可愛らしい姿を

※閲覧注意

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お腹がまた気色悪い

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具足(グソク)と呼ばれる殻をまとった背中がまた自分好み

ダイオウグソクムシ、成長すると50cmくらいまで大きくなります。世界最大の等脚類です。等脚類で代表的なものと言えばダンゴムシですね。分類だとフナムシに近いです。

深海に住んでいて、大型魚類やクジラの死骸、弱った魚貝類を食べることから「深海の掃除屋」と呼ばれている。

基本、ほとんど動きません

このときも全然動かなくて、死んでいるのかと思ったくらい。

よく見るとお腹のヒレみたいなものが動いていたので生きていることは確かだった。

余談だが三重県鳥羽水族館に5年間絶食していたダイオウグソクムシもいた。

どうやって絶食して5年間も生きられたのか、またどうしてダイオウグソクムシはこんなに大きいのか、謎がたくさんある。

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 オオグソクムシもいた

 この子も深海の掃除屋です。大きさは最大で15cmくらい。海底150~500mくらいにいる。(ダイオウグソクムシは350~900mくらい)

ダイオウグソクムシでもそうだが、目がかわいい。

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別の角度から

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ダイオウグソクムシももう一枚

満足だ。

 

ここでもう一度いう。ほたるいかミュージアムは、規模は小さくても個性的で、子供も遊べ大人も学べる水族館だ。正直を言うと、グソクムシを撮ってすぐ帰ることになるだろうと思っていた。その考えはいい意味で裏切られた。