初心の趣

カメラ初心者が石川県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています。

小松市には屋上を散策できる公共施設がある

屋上を「散策」できる、こう書くと奇妙な表現であるが、文字どおりのんびりと屋上を散歩できる施設が小松市にはある。

奇妙な表現であるということは景色としても奇妙なものであると思われるから、はたしてどのような写真が撮れるのだろうかと興味が湧いて、実際足を運んでみることにした。

それは、小松駅の東口を出てすぐ目の前にあった。

f:id:seisyunsanka:20161228224544j:plain

「サイエンスヒルズこまつ」だ

六本木ヒルズのような響きだが、ここは「歌舞伎の町」石川県小松市で、この施設も商業施設ではなく公共施設だ。

石川県の大企業である小松製作所小松工場の跡地の一部に建てられていて、中はひととものづくり科学館」と呼ばれる科学館となっている。

ちなみにその科学館の名誉館長は『銀河鉄道999』の作者である「松本零士」さんだ。

f:id:seisyunsanka:20161228224951j:plain

外観はこち

駅から歩いて見えてくる景色だ。

この画だけで地上から屋上へと歩いて登れそうだという期待が膨らんでくる。

それくらい天井がいびつな形をしている。

f:id:seisyunsanka:20161228230426j:plain

いや、登れるのだ

近寄ってみると、期待のとおりの構造をしていて地上から直接屋上へと向かえた。

案内によると、通常は9時半~17時まで開放しており、夏季(5月~8月)は19時まで登っていられる。

このように階段も急で、芝生をはった坂も勾配がきついため、子連れの方は子供から目を離さないようにとも書かれてあった。

ちょうど自分が撮影をしていたとき、親子三代でこの屋上に訪れていたご家族がいたが、お年を召した祖母と思われる方はこの階段を登るだけでも息が上がって足にもきていたようで苦労していた。

ヒルズ(=丘)とはよく言ったものだ。

f:id:seisyunsanka:20161228233502j:plain

個人的にこの照明が気になった

この坂の途中だけでなく、屋上の他の場所や建物の周りの庭にも生えていた。

生えていたと表現すると、つくしのように、またはムーミンのニョロニョロのように思えてきた。

 

ボルダリングもある

この階段を登ってドーム状の屋根の側を抜けると、そのドーム状の屋根でちょっとしたボルダリングができると判明する。

f:id:seisyunsanka:20161228235558j:plain

なかなかポップなボルダリング

子供が体験するにもちょうど良い高さであり幅である。

f:id:seisyunsanka:20161228235839j:plain

写真を撮るにしてもなかなか良いスポット

昼も過ぎ、太陽が傾き始めた頃であったため、影の傾きが捉えやすかった。

 

チェーンとハート

このボルダリングの前を通過すると中でカフェが営まれているペントハウスがあり、そのペントハウスのまわりにチェーンのような装飾がいくつかなされていた。

f:id:seisyunsanka:20161229000836j:plain

ボルダリングもチェーンの前ではこのとおり

F値を低くして撮ると、そのチェーンが中空に浮いたように見えてくる。

別のチェーンでは、その隙間を覗きながら遠くの景色を撮ることもできた。

f:id:seisyunsanka:20161229002256j:plain

ハートが見えた

 季節は12月、クリスマスシーズンだ。

それに合わせてなのか、それともオールシーズン常設されているのかハート型の電飾が設置されているのだ。

f:id:seisyunsanka:20161229230304j:plain

近くに寄ってみるとこういう姿をしていた

この前で写真を撮っていた方々もおられた。

おそらく日が暮れればライトアップもされるのであろう。

ただ、冬場は17時までしか屋上散策ができないことを考えると、辺りが真っ暗になってからこの前で撮ることは難しいのかもしれない。

この付近のシンボルのように、屋上からではなく下から、また遠くから眺めるためにこの光るハートがあるのかもしれない。

f:id:seisyunsanka:20161229231010j:plain

例えばこのように見上げるものなのかもしれない

時間の都合上、日暮れに撮ることは叶わなかったが、次回この場に訪れる際は夜を狙おうと思う。

 

科学的オブジェの展示

さて、このように屋上散策は最初に登ったところからみて反対側の庭の方に出てゴールとなる。

散策にあまり興味のない子どもたちの好奇心を改めて刺激するためか、こちら側の庭には科学的な展示もいくつかあった。

f:id:seisyunsanka:20161229231851j:plain

その一つ「伝声管」

管を通して遠くからの声も伝達させるものだ。

f:id:seisyunsanka:20161229232323j:plain

ほかにも風車や「パラボラ」なども

左手の風車の足元近くにある正方形と丸いくぼみ(放物線)で出来たものが「パラボラ」だ。

写真で言うと右側の、ちょっと離れた所にも同じものが対面するように設置されており、双方で一人ずつその前に立って喋ると、小声でもパラボラが音を束ねて相手へと伝えてしまうのだ。

 

また、まったく科学的とは関係ないが、このパラボラの背後の電灯が、

f:id:seisyunsanka:20161229233155j:plain

一つだけ斜めだった

こういうの、気になってしまう。

 

最後にこういうのもあった。

f:id:seisyunsanka:20161229233503j:plain

 日時計

f:id:seisyunsanka:20161229234048j:plain

14時半くらいだ

携帯電話の時計でも同じような時間を示していた。

自分自身半信半疑であったのか、それらが一致したことに「おぉ~」などと小さく感動してしまった。

どうやらこれら科学的な展示は大人の好奇心も刺激するようだ。

 

再び入り口へ

庭を歩き再び入り口の方へと戻った。

説明していなかったが科学館の中は有料だ。今回は無料区域でどこまで写真を楽しめるかも試したかったため、中には入っていない。

代わりに、入口前にて顔はめパネルを見つけた。

f:id:seisyunsanka:20161229234805j:plain

小松市のイメージキャラクター「カブッキー」の宇宙服版だ

これだけ見ると小松市なのにUFOの町・羽咋市を思い出してしまう。

それにしても、自分はどこかへ赴き、そこに顔はめパネルがあると毎回のように写真に収めていると今更のように気付く。

神社の狛犬に次いで、この顔はめパネルも今後カメラで狙って行こうか…

素材が貯まればめでたく「顔はめパネル写真家」を自称することも目論めるかもしれない。

 

そんなことを考えていると、すぐ背後でバスが動き出した。

f:id:seisyunsanka:20161229235904j:plain

珍しい色だと思ったら電気バスだった

小松市では有名なEVバスだ。

「宇宙バスこまち☆」というらしい。

平成25年3月30日から、ディーゼルバスに代わってこの電気バスが運行するようになったそうだ。

内装も宇宙っぽいらしいのだが、

f:id:seisyunsanka:20161230000320j:plain

行ってしまった…

まあ、乗る気はなかったんですが…

それにしても名前が宇宙バスとは、ますます羽咋市に思えてしまう。

石川県は宇宙信仰の土地なのだろうか?

f:id:seisyunsanka:20161230001121j:plain

自分としては水滴の物理落下にも興味が湧くが…

ちなみにこれ、ちゃんとした展示物だ。門から科学館入り口へと向かう途中にある。

f:id:seisyunsanka:20161230000914j:plain

「これも物理法則さ!」だそうだ

なるほどだ。

f:id:seisyunsanka:20161230000642j:plain

落下した

これを連射機能を使わずに撮った自分はどうでもいいことに挑戦する「無駄チャレンジャー」だと我ながら思った。

無駄チャレンジャーなる言葉は自分の造語だ。

 

何にせよ撮影を楽しめたことに違いはない。

このサイエンスヒルズこまつは、無料区間だけでもカメラ遊びができる場所であったと結論づけたい。