初心の趣

カメラ初心者が石川県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています。

<新春だから神社巡り2>イヌワシ神社とトキ・リベンジ

平成29年(2017年)は酉年だ。

全国の動物園でもそれにちなんだイベントや展示などがよく行われているようだ。

石川県にあるいしかわ動物園でもその例に漏れず、園内の動物学習センターにて1月30日まで「干支展」が行われている。しかもその干支展で期間限定の「神社」を拵えたというから、参拝しに行くことにした。

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正月バージョンのいしかわ動物園の門だ

入り口手前の足元に緑色のマットが敷かれているのがわかるだろうか?

このマットには消毒液が染み込ませてあって、現在来園者はこちらで足の裏を一度消毒してから入らなければならない。

というのも、昨年11月ごろからこの日本でも鳥インフルエンザが全国的に流行したからだ。靴の裏からウイルスを持ち運ぶことが多いらしく、それを水際で食い止めているのである。

鳥インフルエンザの影響で全国の動物園では酉年でありながら鳥類が活躍するイベントを中止にしているところも多い。特に鳥と触れ合ったり、近い距離で行うイベントはのきなみ中止にされている。

このいしかわ動物園でも、構造上野鳥と接触してしまう「ツルたちの水辺」を公開中止にしていた。

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「ツルたちの水辺」に通じる園内の川の様子

本来はタンチョウやマナヅルがいるのだが、代わりにおそらく野鳥であると思われるカモがたくさんいた。

のんびりマイペースに水面を滑っていく彼らの姿は、これはこれでほっこりできた。あまりにこの場に馴染んでいたため、そういう展示かと思ったくらいだ。

 

さて、お目当ての「干支展」を拝むため動物学習センターへと向かう。しかも訳あってこの日は順路とは逆方向から向かった。

道中、「ライチョウの峰」や「バードストリート」と呼ばれる展示が並んでいるため、向かいながら鳥たちを拝むことができた。

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シロフクロウ

 置物のような佇まいに憧れる。

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ライチョウ

 この季節はどれも羽毛が真っ白であった。

自然繁殖に使われた巣の展示も行われていた。

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こちらはアカショウビン

北海道から沖縄まで夏に渡来してくる鳥。小さな体のわりにクチバシが大きく、丸っとした目とあわせて愛くるしい。

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オシドリ

 「水鳥たちの池」という展示で見かけた一羽。首の引っ込め方を見る限り寒いのだろうか?

他にもオオタカなども撮ったが、あいにく柵のせいでキレイに写っていなかったため割愛した。

まあ、このようにリアルな鳥で新年から酉年気分を満喫できたわけである。

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道中、鳥じゃないのも撮っていたが…

ミーアキャットだ。立ちながら振り向かれると立ち小便をしているように見えてしまうじゃないか。

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カピバラさんたちは相変わらず呑気だった

君たちの悠長さには今年も憧れるよ。

このミーアキャットやカピバラたちがいる「ふれあいひろば」の隣にお目当ての「動物学習センター」がある。

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こちらが「動物学習センター」

学習センターで展示ということでもわかるように、やはりホンモノの鳥類を活かしたイベントではない。これはもう仕方がない。

その干支展ではパネルなどを使って、鳥たちの生態や実際の大きさなどを教えてくれていた。

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頭の上を飛ぶように展示されている鳥たちのパネル

 実際の大きさらしいのだが、実際見てみるとどれもかなり大きかった。

特にアホウドリが、イメージでは小さい鳥だと思っていたのに翼を広げたときの大きさが2メートル近くあった。アホウドリだけに思わず「大男総身に知恵が回りかね」という諺を思い浮かべてしまった。我ながらなかなか失礼だと思ったのでアホウドリの名誉を回復するために記しておくが、アホウドリのことを漢字では「信天翁」と書く。仙人みたいな名で、縁起も良さそうだ。

 

そしてこの干支展と併設されていたのが、

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イヌワシ神社だ

イヌワシは石川県の県鳥だ。

英名ではゴールデンイーグルとも呼ばれる空の王者で、こちらも翼を広げた時の大きさが2メートル近くになる。

それを奉った神社なのである。

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狛犬の代わりにペンギンの姿も

こうしてみると大きい。ちなみにお腹の方にお賽銭を入れる口がある。

私達の善意が動物たちを救うのである。

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こちらの前で二礼二拍手一礼をさせて頂いた

中にご神体と思われるものが見えたので覗いてみると、かわいい鳥のぬいぐるみが安置されていた。ただ、イヌワシではなくどう見ても「トキ」だった。

また、その隣にはおみくじも置かれており、参拝者は一人一つ無料で受け取ることができた。

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自分も一つ引いてみることにした

その結果は「大吉」であった。

春から縁起が良い。

そう、この日は本当に縁起が良いと思った…

 

― 遡ること二十分ほど前

訳あって順路とは逆に園内を回ったと記したが、実は真っ先に「トキ里山館」に向かっていたからであった。

11月にトキ里山館がオープンした日、写真を撮りにやって来た自分はまだまだ人間に慣れていないトキと長い我慢比べを展開して最後にはカメラの電池を切らしている。そのリベンジではないが、神社より何よりまずはトキを撮りたかったのだ。

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「トキ里山館」も正月仕様

トキたちが現在どれくらい人間に慣れて、どれくらい近くに寄ってきているのか確認するため中へと入ってみると…

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いた!

 しかも覗き窓の目の前の止まり木に止まっていた!

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おまけに数羽も!

オープン当日はどの窓からも離れた隅っこの方で5羽とも固まっていたのに、まるで別人、いや別朱鷺のように平気な顔して窓の近くにいるのだ。

自分のような人間がカメラを構えているというのにだ。

 ということで、もうシャッター切りまくりでした。

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正面だって

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横っ面だって

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朱鷺色がわかるお尻だって

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片足立ちだって

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クチバシで枝をつついている姿だって

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首を内側に巻き込みすぎてる姿だって

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自分の羽毛を咥えている姿だって

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コンビだって

 撮り放題でした。

ほんと、おみくじを引く前から今年は縁起がいいと思った。

イヌワシ神社のあの御神体もきっと「トキ」で正解であって、そういう「縁」がこの日にはあったのだと思われる。

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「良かったな!」

 トキたちからそんな声が聞こえた気もする今年の動物園初めであった。