初心の趣

カメラ初心者の石川県人が同県を中心に地方の変わった魅力を紹介しています

足湯の旅5 粟津温泉 結びの足湯(瞑想の足湯)

アンダーニーからデトックスを果たす足湯の旅の5回目だ。

今回は小松市にある粟津温泉で見つけた「結びの足湯」というところに行ってきた。

粟津温泉と言えば山中温泉山代温泉片山津温泉と並んで加賀温泉郷の一つに数えられる所だ。

那谷寺からそう離れていないところにある、というか金沢から那谷寺に向かおうとすると粟津温泉街を横切るので、県外からあの辺りを観光するなら宿として役に立ちそうな場所だ。

 

目的の足湯がある場所は、「粟津温泉南」という交差点を「のとや」の方へ向かって曲がり、のとやの前でさらに左折したところにある。

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あわづ温泉の足湯だ

利用時間は午前6時30分から午後9時50分とある。

かなり早い時間からやっている。

でも、この足湯、開業当時は24時間営業していたらしい。

それが、夜中の若者たちのたまり場になって、騒音や煙草のポイ捨てなどマナーも相当悪かったものだから、このように利用時間ができてしまったようなのだ。

天の川をイメージし、それを模したイルミネーションが点灯して幻想的な足湯となるところでも有名であったが、昼間来た限りではイルミネーションは作動していなかった。

(以前は8時から20時くらいまで点灯していたそうだ)

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足湯の外観

点灯はない。

それでも、地元の方々や観光客で賑わっていた。

イルミがなくても人と人とを結びつける場所になっているようだ。

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常にお湯が出ている

泉質は芒硝泉、湯温は45℃と書かれてあった。

粟津温泉は別名「美人の湯」と呼ばれているそうだ。

こうしてみると、お湯が淵のすぐギリギリの高さまであるのがわかる。

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脇には腰掛けも置かれている

足湯の淵に直接座って足を浸しても良いが、このように腰掛けを敷くと、高さの調整にもなるしお尻も濡れづらい。

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さっそく足を入れた

もちろん腰掛けを敷いている。

湯温45℃とあったものの、湯が出ている所からもっとも離れた所で足を浸けているので熱すぎるということはなく、体感としてはちょうど良かった。

この足湯に来るまで随分と歩いているので、その疲れを癒やすにもとても良かった。

というのもこの足湯、すぐ側に駐車場がないので、宿をとらずに(宿には駐車場がある)日帰りで車で来る人は粟津温泉総湯側の緑地や「おっしょべ公園」の駐車場に止める必要がある。

少し歩くことになるわけだ。

まあ、この日の自分は別用でたくさん歩いていたのであまり参考にはならないかもしれないが、歩いた分だけ足湯の有り難みがわかるというものであった。

実際、いつも以上に気持ちよく感じられた。

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振りかえると日陰と日差しの境目が気持ち良い

自分が訪れたのは14時くらいだった。

イルミはなくてもこの時間帯で晴れなら自然光が心地よい足湯である。

※写真は愛用しているカメラ鞄だ。

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タオルも売っていた

足湯の旅、これまで4回続けて4回ともタオルを忘れていた自分にとってはありがたい自販機であった。

ただ、こうやってタオルが手に入るチャンスがある時に限って、この日の自分はタオルを持ってきていた。

5回目にしてようやくタオルを持参していたのであった。

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禁煙の案内もあった

マナーは守らねば。

写真撮影禁止だったらどうしようかと思った。いや、撮影にしても節度を守り、他のお客さんの迷惑にならないようにしなければ、いずれこのように禁止にされてしまうだろう。

自分はタバコを吸わない人間ではないとはいえ、この案内は他人事ではないのだ。

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案内が貼ってあったガラスの向こうにはこんな像も

なんでも、あわづ温泉は白山を開山したと伝えられる泰澄大師(たいちょうたいし)によって718年に開湯されたそうで、この像はその泰澄大師なのだとか。

だからなのか、天の川をイメージして作られたこの「結びの足湯」は地図上では「瞑想の足湯」となっている。

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像の側にはお賽銭箱も

こういうのがあるとどうしても入れてしまう自分。

しかも適当な小銭がなくて100円を入れてしまった。

県内の無料の足湯を中心に回っているこの足湯の旅であるのに、今回はタダでは済まなかった形となった。

いや、これはお賽銭だ、入湯料と考えてはいけない。

そう自分に言い聞かせながらこの足湯を後にしたのであった。