昨年2016年の10月頃に初登場して、このブログでも何度か記事で取り上げている株式会社「九谷陶泉」さん企画の九谷焼ガチャ。
その九谷焼ガチャが小松市にある県立航空プラザ内にも新たに設置されたらしい。
しかも航空プラザ限定版だ。
気になったので見に行ってきた&回してきたので報告したい。
小松空港近くにある県立航空プラザへ
小松空港近くと言うか、空港と道路を挟んで斜め前に「県立航空プラザ」はある。
航空プラザそのものは当ブログでも2回ほど紹介している。
機体表面に命令口調の文字が残る本物の飛行機やヘリコプターが展示されていたり、本物のフライトシミュレーターが置かれていたりと、子供や大人たちの飛行機への憧れをくすぐる飛行機博物館だ。
日本海側では唯一の飛行機博物館だそうだ。
庭からすでに引退した本物の飛行機やヘリが展示されている
これら、中に入ってコクピットのシートに座れたりする。座って外から中から記念撮影している親子連れが多かった。
相変わらず命令してくる機体表面
自分はこういうのばかり撮ってしまう。
これらの写真を使ってオフィス内等で使える注意喚起シールを作りたいなと、そんなことばかり考えてしまっていた。
中へ
エントランスにも飛行機が展示されている。
その後ろにはお土産屋さんがあり、さらに奥へと入っていくと、飛行機や航空会社にまつわる展示、ほか飛行機型の巨大な遊具を有した室内パークもある。
二階に行くと、もしかしたらライト兄弟より先に人類初飛行を達成していたかもしれない二宮忠八のパネル展示や彼が作った飛行機の復元模型の展示、ほかには簡易型のフライトシミュレーターなども置かれている。(本物のシミュレーターは一階にある)
では、今回の目的であるガチャはというと、写真で言うと階段の隣の壁の前にあった。
航空プラザ限定九谷焼ガチャを回す
二階へと通じる階段横の壁の前には飛行機やその他乗り物など、子供が好きそうなガチャがいくつか並んでいた。
その中に紛れて、九谷焼ガチャも置かれていた。
真ん中あたりに置かれていた九谷焼ガチャ
ガチャ群に溶け込んでいるが、明らかに他と違う、ゴーイングマイウェイなガチャボックスだ。
周りのガチャが子供向けのおもちゃなのに対し、こちらは九谷焼の箸置きだという点も我が道を行っている。
なんにせよ、航空プラザ限定九谷焼ガチャだ
箸置きなのは同ガチャの他のタイプと同じであるが、その形はまさかの飛行機型だ。
これはカッコイイ。
特に自分は男なのでこの形には惹かれるものがある。
柄は計6つ
「青唐草」
「赤唐草」
「十草」
「梅ちらし」
「トリコロール(仏)」
「トリコローレ(伊)」
の6種類だ。
形は飛行機でも柄が古典的なところが渋くて良い。
これが柄まで、窓とかつけて飛行機そのものであったら、子供っぽくなっていたのではないだろうか。これは子供向けのおもちゃではなく、あくまでオシャレな箸置きなので、このデザインは正解だと思う。
形が飛行機型という特殊なものだからか、価格が一回700円だった。
いつも500円だったので、少し割高だ。
というか、700円って回す時どうやって小銭を入れればいいんだ?
五百円玉1枚と百円玉2枚なのか、百円玉を7枚用意しなければいけないのか、一瞬悩まされた。
いえ、こちらはコイン式です
ボックスの上にこんな案内書きがあった。
受付でコインを700円で購入することで回せるのだ。
この仕組みは、これまでの九谷焼ガチャにはなかった。
お店に気を使って両替をする必要が無いので精神的にはラクなシステムだ。
受付は玄関を入って左手にある
総合案内と書かれたところが受付だ
本物のフライトシミュレーターを使用した際もここで申し込んでいた。
「ガチャのコインを一枚」との旨を伝えると、受付の方に一瞬珍しそうな目で見られたが、気のせいだろうか。
こちらがそのコインだ
表も裏も同じ柄であった。
よく見るとこの絵柄、ガチャですな。
いつものようにサイドから確認
あまり隙間がなくても確認だ。
新しく登場したものだからか、まだいっぱい詰まっていた。
あまり減っていると、あの柄はもうないのかもしれないなんてことを考えてテンションが少し下がるが、これだけ残っているとその杞憂もなく、回し甲斐もある。
さっそくコインを投入
コインの大きさが五百円玉ほどなので、代わりに五百円玉を入れるとどうなるのだろうかと考えてしまったが、十中八九詰まるだろう。間違っても入れないほうがいい。
回す
自分の場合、この回す瞬間が一番緊張して、一番興奮する。
そういえば、子供の頃にガンダムの「カードダス」を1回20円で回していた時も、念じながらときに慎重に回していたものだ。ゆっくり回すとレアなものが出るんじゃないかと思いこんでいたのだろう。九谷焼ガチャに関しては何が出てきてもOKなのだが、その子供の頃の名残というか感覚のクセが残っているのかもしれない。
無事出て来る
出てきしまうと、なぜか一安心。
変な喩えだが、まるでお産だ。
出て来たのはこちら
この柄は「トリコローレ(伊)」だ。
フランスの国旗はトリコロールと最後が「ル」なのに対し、イタリアの国旗は「レ」だ。
自分、この違いを今回初めて知った。
日本の古典的な柄ではないものの、フィアットとかイタリア車も好きな自分としては嬉しい柄だ。
裏には「九谷」の文字
作者の名前なのか、これが九谷焼であることを示しているだけなのかはちょっとわからない。
それにしてもこうして裏側から見ると、のとじま水族館で目にするサメの腹にも見えてきてかわいいものだ。
感想
この飛行機型の箸置きは、女子が好きそうなデザインのものが多かったこれまでの箸置きの中では珍しく、男子が好みそうなタイプではないだろうか。
少なくとも男である自分の目にはそう映った。
今後もこういう男子向けの箸置きも作っていくのだろうか?
男子向けと言ったら、自分などは重機だとか、巨大なジンベイザメだとか、ご当地ヒーローの「のみレンジャー」や「九谷戦隊五彩レンジャー」みたいなものばかり思い浮かべてしまう。それらを箸置きにするとなるとちょっと無理があるかもしれないけれど、想像すると樂しいものだ。
想像といえば、以前、小松空港に設置された九谷焼ガチャ第二弾(カブッキー柄のもの)を当ブログで記事にした時、最後に航空プラザ限定のガチャの登場を勝手に妄想していた事を思い出す。
そういったこともあったものだから、今回このように新たに航空プラザ限定の箸置き(正式には「Type I」)が本当に登場したことに、自分としては人知れぬ感慨があった。
自分の妄想が現実になったのだ。
久しぶりに九谷陶泉さんのHPに立ち寄ってこの「Type I」の存在を目にしたときには軽く身震いしてしまっていたものだった。
このブログの九谷焼ガチャの記事を九谷陶泉さんの人も見ているのではないだろうか?と、そんな憶測までしてしまう。
そうしてその「Type I」のガチャを自分も回しに行って、その感想をこうしてまたブログ記事にしているのだ…。
なんだろうか、会ったこともなければメール等でやり取りすらしたこともない見えない相手と「九谷焼ガチャ」を通じてキャッチボールをしているような感覚がある。
あくまで自分自身の勝手な感覚なので自分自身の思い込みであるかもしれないが、そのキャッチボールが、石川県の発展や隆盛に少しでも繋がればと石川県人としては思うのであった。
最後に改めて今回出てきた箸置きの写真を
横から撮ると寝そべっているみたいで、日向ぼっこしている海獣の仲間のようにも見えてきた。
男子向けと言ったけれど、見ようによっては、これ、女子向けにもなり得るかもしれない。
九谷焼箸置きはなんだかんだと女子力が強いってことだろうか?
(「女子力」の言葉の用法を間違えているかもしれないけど、気にしない)
九谷焼箸置きには不思議な魅力があるものだ。