輪島市にて漆塗りのガチャを発見してしまった。
回さずにはいられず回してきたので紹介したい。
能登では漆塗りのガチャ
当ブログでも何度も取り上げたが、小松市を中心に石川県の南の方には「九谷焼ガチャ」というものがある。加賀地方の伝統工芸「九谷焼」の箸置きをカプセルに詰めて販売しているガチャガチャだ。
石川県の加賀地方に「九谷焼」があるのに対し、能登輪島の方では「輪島塗」(漆塗り)という伝統工芸があるので、漆を使ったアイテムのガチャってないのかなぁと以前より思っていたら、先日それを見つけてしまった。
場所は、前回紹介した「わんじま」がいる石川県輪島市芸美術館の一階ホールだ。
こちらだ
「秋の漆ブローチ」とあった。
ガチャの正式名称はわからないので便宜上、「漆塗りのガチャ」(仮名)とさせてもらう。
「秋」とあるように季節によって種類が違うようだ。
ボックスの絵を見る限り、きのこや落ち葉など秋の季語に使われそうなものをモチーフにしているようだ。
さらにはハロウィン限定バージョンも
「秋」のものに混ざってハロウィンバージョンのものも期間限定で入っているようだ。
こちらのハロウィン限定のものだけ全部透明のカプセルに入っているらしい。
横からボックスを覗き込んでみたところ、一つ、二つしかその透明カプセルを見つけられなかった。というか、売れているのかボックスの中のカプセルそのものが結構減っていた。
回す
ブローチなので女性向けだけど、「ないのかなぁ」と思っていたものを見つけてしまったので回さずにはいられなかった。
回すには専用コインが必要だ。
同じく漆芸美術館一階ホールにある受付で販売しているので「わんじま」のぬいぐるみを購入する際にそのコインも買った。
コインだ
一つ500円だ。
投入口へ
コインを入れているところを撮ろうとしたらスルッと吸い込まれて見えなくなってしまった。九谷焼ガチャとはボックスのタイプが違うようだ。ボックスそのものも九谷焼ガチャと比べるとやや小ぶりだ。
とりあえず、そのまま回してみた。
カプセルが…
静止した。
奇跡だろうか。それとも毎回こうなるのだろうか。
落ちてこずに、この少しだけ顔を出した状態で止まったのだ。
なんちゅう恥ずかしがり屋なカプセルだろうか。重力にも抗う恥ずかしがり屋ってそういない。
(このあと爪先でカプセルを挟むようにして連れ出しました)
出てきたのは…
こちらのキノコ
1UPした。
そう、自分は心の中で呟いた。
いや、これどう見てもそう言ってほしくて作ったと思えてならない。
そう思うと、だんだんアタリに思えてきた。
なお、カプセルは受付にて回収する。代わりに袋をもらえるので出てきたブローチはそれに入れて持って帰ることになる。
漆のブローチについて
カプセルの中には説明書きも入っていた。
それによると「URUSHI ひとしずく」という漆器や漆のアクセサリーなどを制作、販売ししているお店の「ふくづかまり」さんという方が作った漆塗りのブローチだそうだ。正式名称は「イロウルシのブローチ」とあった。
ふくづかまりさんは東京生まれの方だそうだが、この輪島で蒔絵などを学んだらしい。今回出たキノコの鮮やかな色も、輪島塗の漆芸家もよく使う彩漆(いろうるし)というものだろう。
また、脱乾漆という技法も使っているとのこと。作者さん本人も学生時代に乾漆技法を学んでいたそうだ。
主に紙と麻布と漆で出来ているそうで、持ってみてもかなり軽い。
この漆塗りのガチャはそもそも今年2月に当時の企画展にあわせて登場したものらしい。夏にも第2弾が登場し、そしてこの「秋」が第3弾にあたるそうだ。
「秋」は9月9日から登場しているそうで、流れから考えると近々「冬」も登場しそうな予感がする。「秋」のガチャがかなり減っていたので大いに有り得ると思う。
「わんじま」に装備させた
「わんじま」が1UPした。
この漆塗りのガチャのブローチ、このぬいぐるみと相性がいいかもしれない…
また機会があれば回しに行きたい。