輪島の朝市通りにあるプリン専門店「ラ・レーヴ」に夏限定でスイカ味のプリンが登場したらしい。
気になったので朝から輪島に行ってきた。
夏季限定の輪島プリンを求めて朝に朝市へ
以前、当ブログでも紹介しているように輪島朝市通りにプリン専門店が誕生している。
(輪島プリンのお店の記事は→こちら)
柚餅子総本家「中浦屋」の企業内ベンチャー店で女性社員の方が立ち上げたそうだ。
前回食べた柚子味の「ゆずぐると」、優しい食感で美味しかった。
そんな「ラ・レーヴ」に、夏限定で新しいプリンが誕生しているというから行ってみたくなった。
自分は、当プリンのファンになっているのかもしれない。
朝の朝市
前回は午後に足を運んでしまったので今回は朝に「朝市」へと向かった。
標識にあるようにこの通りは午前8時から12時まで歩行者専用道路となる。
出店も並んでいて、昼すぎとは景色が違う、活気も違う。
でも自分、午前中にこのとおりにやって来たのっていつぶりか覚えていない。
10年以上昔のことだと思う。
「中浦屋」の前にも出店があった
前回、午後に行ったときには見かけなかったテントがあった。
輪島プリンの出店だ
カウンターに目的のプリンがズラッと並んでいる。
何やら3種類ある。
春に足を運んだときは2種類しかなかった。
新しく増えたのが夏季限定の「スイカ味」だ。
このたびそのスイカ味のものと、さらに前回迷った末に食べなかった「プレーン」の2種類を購入、さらにそれらを同じ輪島で買った漆塗りの匙で食べてみたので以下に感想を伝えたい。
漆塗りの匙で「プレーン」をいただく
こちらが前回食べれなかった「プレーン」(380円)
ラ・レーヴの輪島プリンは現在、プレーン、ゆずぐると、限定のスイカ味の3種類がある。
プレーンはそのまま特別な味が添加されていないプリンだ。
ただ、ゆずぐるとのときにはなかったカラメルソースがついていた。
プリンにカラメルソースはプッチンプリンでもよく見かけるので、ある意味王道なのだろう。
こちらを新たに購入した漆塗りの匙でいただくことにした。
漆匙だ
こういう輪島塗のスプーン、輪島のあちこちで売られている。
朝市通りの入り口の漆屋さんや、道の駅「輪島」にも置かれていた。
漆塗りのものだと口当たりがとても良いらしく、ラ・レーヴでも輪島塗のスプーンを使うことをオススメしている。
プリンみたいな柔らかいものだと特にその差も出るのだろう。
前回試せなかったので、今回予め用意しておいた。
付属のスプーンと比較
ラ・レーヴのプリンを買うとプラスチックのスプーンもついてくる。
写真右側のがそれで、左側のが購入した漆塗りの匙だ。
見た目も、なんだか左のほうがなめらかな気がする。特に曲線が。
さっそくいただきます
スッとスプーンを入れてみた感触ではプラスチックとの違いはよくわからなかった。
この輪島プリンは凝固剤が入っていないからかすごく柔らかいので、プラスチックでもスッと入る。
ひとまずソース無しでいただく
プレーンなのでプレーンそのままの味をまず確かめてみたかった。
その味は…
すんごくあっさりしている。
それでいて味がないわけではなく、ナチュラルな卵の風味がスゥーッと鼻を抜けていく。
ゆずぐるとのときにも思ったけど、爽やかな味だ。
そして漆の匙で食べたその食感は、言われたとおりすぅぅぅぅぅとなめらか。
舌触りも、さらには味にも引っかかりがない。
比較として付属のプラスチックのスプーンを口に入れてみたのだけど、比べて初めてわかった、プラスチックってプラスチック独特の味がする。しかも、けっして良い味ではない。
比べて漆の方はそういったスプーンそのものの味を感じることがほぼないのだ。
純粋にプリンの味を味わえるというわけだ。
デリケートな食べ物なだけに使用をオススメするのもよくわかる。
カラメルソースを+
個人的にはプレーンのままでも好みであったけど、ついていたのでカラメルを足したときの味も確かめてみた。
半分くらいでも十分にソースが広がる
改めていただく。
ソースの味は、甘くどくない
これを足したことでコクがまして、味が濃厚になった気がする。
あっさりを好むなら入れずに食べ、それに満足できない場合は少しずつかけるのが良いと思われる。要するにお好みにと言うやつですな。
自分はどちらかというと少しも入れない派だ。
素材の味をそのまま味わえるほうが好みなので。
それくらい何もつけずに食べても美味しかった。
輪島プリン(能登すいか)を漆の匙でいただく
素材の味をそのまま味わえるほうがいいと言った後に夏限定とはいえスイカ味を食べようとしているのだからなにか整合性にかけるというか、結果が見えていると思われてしまうようなことをしているなと我ながら思ってしまう。
それでいてここで白状しておくと、自分はスイカというものを基本的に食べれない。
あまり好き嫌いのない人間なのに食べれないものが3つあり、それが「スイカ」「メロン」「柿」とくる。
何を無理して食べようとしているんだという話なのだ。
ただ、確かにスイカは苦手だけど、むかし長野の友達の家で食べたスイカが何故か美味くてばくばくと食べれたという思い出もあるし、アイスのスイカバーも普通に食べることができたりするので、そういった自分の舌の偏屈ぶりに賭けてみようとしているのである。
そのスイカ味
プレーンより10円高い390円だ。9月末日まで販売されている。
こちらは塩がついていた。
能登の海でとれた塩だそうだ。
まずは塩なしでいただく
果物のスイカを食べれない自分としては緊張の瞬間だ。
ためらっていてもしょうがないのでパクリといった…
…あれ? 苦なく食べれた。
なんだろうかプリンにくるまれてがっつりとスイカの味が広がらないといったような、そんな層のある味だった。
スイカ味が自然というか、どキツクないので問題なく食べれてしまうのだ。
意外だ(失礼)。
塩も足してみた
粒が小さいので、足したかどうか分かりづらいが、少しずつ足しながら食べてみた。
スイカに塩って子供時代にテレビで見た志村けんさんのスイカ男がトラウマだったのを思い出してしまうけれど、この組み合わせは昭和の人間には王道だろう(食べれないのにそう思う)。
いざ食べてみると…
あ! うまい。
だった。
塩なしのときスイカとプリンの両方の甘みがややくどい気もしたけれど、それが塩によって味が引き締まり、スッキリと消えてしまうように感じた。
これまた意外だ(失礼)。
感想
ラ・レーヴの輪島プリンのスイカ味は西瓜を食べれない人間でも美味いと感じてしまうものだった。
プリンそのものの味が良く、塩の効果も計算されているようで、そのコンボが「苦手」意識を忘れさせてくれた。
欲を言えばもうちょっとその塩の量があれば、最後までスッキリ引き締まった味を堪能できただろう。
これだけ食べやすいと、そのまま果物の西瓜も平気になるんじゃないかとそんな気もしてくる(勘違いかもしれないけど)。
もしかしたら漆の匙のなめらかな口当たりも一役買っているのかもしれない。
「すいか」の文字に拒否反応もなくなった気がする?
これを機に今年の夏は超久しぶりに果物のスイカを口にしてみて、西瓜苦手を克服してみようかとちょっと考えてしまった。