金沢駅東口もてなしドーム地下にまたまた黒板アートが展示されていた。
ずっと鑑賞し続けているので令和元年最後の今回も見に行ってきた。
冬の金沢駅地下へ
自分が数えている限りではこれで第6弾になるだろうか。
2018年9月頃より金沢駅東口もてなしドーム地下に定期的に展示されるようになった黒板アートがまたまた制作されたという。
展示期間は12月16日(月)~22日(日)。
もう12月なので令和元年最後の作品だ。
もちろん今回も見に行ってきたのでその写真を並べたい。
金沢駅東口到着
東口にあるフォーラス前より。
師走の金沢駅はイルミネーションが施されているので華やかだ。
もてなしドームはこの写真でいうと右手にあり、その階段またはエスカレーターを降りていくともう黒板アートが見えてくる。
いつものように降りた先の右手、ストリートピアノが置かれている場所に展示されていた。
令和最後の黒板アートを鑑賞
展示場所に到着
やはり三枚の黒板で構成されていた。
左手脇に見える案内板によると金沢桜丘高校の美術部員と金沢美術工芸大学とのコラボによるものだそうだ。
制作期間は12月9日~15日の一週間とある。放課後なんかを利用して描いたという。
前回の『金沢今昔行列絵巻』のような作品名は書かれていなかったが、新聞によると「金沢カラフル」がテーマらしい。
パッと見ても金沢を描いていることはすぐにわかる。
黒板はやはり旧材木町小学校で使われていたものだそうだ。
一枚目から鑑賞
今じゃ金沢市を代表する観光名所になってしまって、平日でも観光客でいっぱいなところだ。
現在、12月20日~2020年2月3日まで総合案内やトイレ等の改修工事のため全館休館になってしまっている。
お客さんが多すぎて対応が及ばず苦情も多かったようで、その改善のためでもあるらしい。
この美術館は自分も好きなところだけど、まさかここまで人が来るようになるとは思ってもみなかった。
でっかく絵の左手に描かれているのは館の外に設置されている「アリーナのための クランクフェルト・ ナンバー3」だ。
遠くの管とつながっていて糸電話のように話ができる体験型のアートだ。
使用中のちっちゃい子
21美の前を通るとこういう光景をよく目にする。
セルに吸い込まれる18号を連想してしまうけど…
背景は三色のグラデーション。
カラフルらしさが表現されていると同時に、これを体験できるアートも21美の庭に置かれている。
工事中も見れるはずだ。
続いて2枚めもチェック
金沢駅の鼓門だ。
この地下の真上にあるやつだ。
金沢駅のシンボルなのでこれはもう言うまでもない。これまでの黒板アートでも何度も描かれている。
その左横には一枚目の右に描かれていた続きとして花火鑑賞の場面が描かれている。
加賀友禅と思われる着物を着て金箔ソフトクリーム片手にという組み合わせがなかなか金沢っぽい。
ただ、細かいことを言うと花火大会は駅前で行われることはなく、現在の金沢では大豆田の河川敷で打ち上げられる。
そして余談だけど、大豆田の近くには「日本海藻食品研究所」というところがあって、そこではおからを使った「溶けにくいソフトクリーム」なんてユニークなものも売られていたりする(金箔はありませんが)。
(溶けにくいソフトクリーム食べたときの記事は→こちら)
脱線したが、それより面白いのは右手に描かれた絵のタッチだ。
そこから3枚めへと続いているからなのだろうけれど、タッチが違いすぎて思わず笑ってしまった。
これと
この差
令和から江戸時代に戻ったようなトリップ感がある。
これと続いている3枚目というのが…
こちら
もはや金沢ではない。
風神雷神がいて鳥獣戯画のカエルとウサギがいて、見返り美人がいてガシャドクロがラーメンを食べている絵だ。
ただよく見てみると…
それぞれ食べ物を持っていたりする
風神様が持っているのはソースとキャベツが特徴的な金沢カレーだろう。
見返り美人がなめているのはこれまた金箔ソフトクリームだ。
ウサギが手にしているのは金沢おでんだと思われる。
ちゃんと金沢だったりするのだ。
雷神様たちも持っている
雷神様、海鮮丼を持っている。駅や近江町市場でよく食べられているものだ。
カエルが持っているのは…なんだろ、これ?
謎だ…
菓子の「わり氷」や「彩り麩」にも見えてくるけど、ちょっと違う気が…
どこかで見たことがあるのだけど…思い出せない。
自分、金沢市民としては失格でしょうか?
でも、こう考えさせる余地を残してくれているのは鑑賞する側としては楽しい。
まとめ
以上、今回の「みんなの思い出黒板アート」の写真だ。
「金沢カラフル」がテーマだけに色んな意味で色とりどりで、その自由さにこちらの想像力も色々と膨らまされた楽しい作品だった。
パワーをもらった
個人的には最後までカエルが持っていたものが何なのかわからなかった。
金沢の、菓子を含めた食べ物であるのは間違いないと思うので、またいつか町中を巡ってその答えを探してみたいと思う。
散策のきっかけを与えてもらったことに感謝したい。