1月30日、31日に道の駅のと千里浜にて「のどぐろ祭」が行われていた。
そこでのどぐろバーガーなるものが売られていたので食べてみた。
毎年のと千里浜にて行われている祭
羽咋市にある道の駅「のと千里浜」ではここ数年、毎年のように冬になると「のどぐろ祭」というものが行われている。
むかしは庶民の魚だったのにいつ頃からか高級魚のようになって、いまでは1匹食べるのに数千円なんてするのどぐろを、比較的手頃な値段で食べられ、また少し変わったのどぐろメニューを味わえるイベントだ。
今年は1月の30、31日に行われるということを三が日に砂像を拝みに行った際にポスターを目にして知った。
(新しい砂像を拝みに行ったときの記事は→こちら)
昨年行けなかったこともあって、そのポスターを目にするなりどうしても食べに行きたくなったので30日に足を運んでみた。
道の駅のと千里浜へ到着
着いたのは午前中だ。
コロナ禍の影響もあって以前ほど人は多くはなかったが、なんか地元テレビ局のカメラマンはいた。
県内では結構注目されているイベントなのだ。
入り口左脇の軒下(カメラマンがいる後ろの方)にのどぐろメニューが並んでいる。
入り口右脇の軒下の方にはのどぐろ以外の食べ物の出店が並んでいた。
自分はこの日、基本的にのどぐろにしか興味がなかったので真っ先に左の軒下へと向かっていた。
今年はどんなメニューが並んでいるのかと覗いてみると、のどぐろバーガーなるものが売られていたのだった。
のどぐろバーガーをいただく
このようにのどぐろバーガーなるものが
まるごと一匹の炉端焼きなんかは毎年のように売られていて、今年も安定の1メニューとして並んでいたが、このバーガーなるものは今年はじめて目にした。
「ちりはまホテルゆ華」の新商品で、なんでも「お弁当・お惣菜大賞2021」のパン部門で優秀賞(最優秀賞の次)に輝いたものらしい。
入選記念としてこののどぐろ祭でも販売されることになったようなのだ。
値段は一つ600円。
モスバーガーなんかと比べてもちょっとお高いけれど、新商品だけに味見せずにはいられなかった。
購入
結構硬めの箱に入っていた。
画から察するに、のどぐろの開きの唐揚げとオリジナルのタルタルソース、オリジナルのバンズ、さらにキャベツ等々で構成されているようだ。
早速オープン
あけてみたら脇にフライドポテトもついていた。
それで箱に入っていたんだね。
取り出してみると見えるフライ
ノドグロの唐揚げがちゃんといる。
そしてタルタルソースがトロトロとして早く食えと促してくる。
箱の説明書きによるとタルタルソース以外にもサルサソースや辛子マーガリンも使われているようだ。
自分は基本的に辛いのは苦手だけど…
関係なくかぶりついた
がぶりといった。
こういうのは大口開けてかぶりついてなんぼだ。
懸念された辛さは…全く問題なし。
ピリ辛のサルサがいるなとわかるけど、それを辛いと思うことはないのだ。
むしろフライドされた喉黒の脂の旨味が甘みとなって口の中に広がっていく。
喉黒って白身魚なのに脂ギッシュな奴なんだけど、脂にくどさがそんなにないうえにそれが美味いと感じてしまう魚だ。
その旨味がタルタルソースと絡まって甘いと感じさせてくれるのだ。
もちろんスイートのような甘さではない。あくまで脂の旨味が頭の中でそう変換されてしまうような感覚だ。
それでも脳が甘いと感じてしまうことに変わりない。
ちょいピリ辛のサルサや辛子マーガリンもむしろその甘いと感じる感覚を引き立てるために入れてあるのではないかと思えてくる。
うん、美味い。
喉黒ってパンとの相性も悪くないんだね。
面白い発見だった。
おにぎりや丸ごと姿焼きも食べる
バーガーの隣ではおにぎりや丸ごと姿焼きも売られていた。
バーガーを買っていたときに視線の先に入って、それらも美味そうだなと思っていたわけだけど、バーガーという変化球ながら久しぶりに喉黒を食べて、やっぱ美味いやと興奮した自分は調子に乗ってそれらも買うことにしてしまった。
だって
美味そうでしたもん
上は焼きおにぎり。
その下の写真は丸ごと姿焼きだ。
おにぎりのほうが一つ200円。
姿焼きの方はちょっと高くて一つ1800円もする。でも、これも祭価格。
いつもなら姿焼きなんて4400円もするらしい。高すぎだ…
そう考えると…お得のような気がして、買わずにはいられなかったわけだ…
はい、買ってしまいました
バーガーも入れると3つで2600円。喉黒だけなのにかなりの出費だ。
まあレストランでランチを注文したら3000円くらい取られることもあると考えると悪くはない価格だろうか(と自分を慰める)。
どちらもこれまた「ちりはまホテルゆ華」の出品だ。
こちらのホテルは喉黒メニューに力を入れているのだ。
いただきます
こちらは焼きおにぎり。
バーガーでも記したように喉黒は脂が多く、その旨味が甘みに感じるわけだけど、その感じる甘味をご飯で受け止めている。
バーガーだとバンズにも甘みがあってひたすら甘みだったが、こちらはうまい具合にご飯が甘みを吸収して口の中で適度な美味さを作ってくれる。
バーガーと比べるとまだあっさりと食べれるのだ。
これもいけますな。
朝飯、もしくは夜飯の締めだったら間違いなくこちらを選んでいる。
丸ごと姿焼きもいただきます
三年前に来た際は炙り一夜干しを食べたけど、その記憶がフラッシュバックする。
(三年前ののどぐろ祭の記事は→こちら)
あのとき美味かったなぁという記憶が自分に今回も1800円を払わせたのである。
トレイの下の方に写る液体状のものからもわかるようにすんごい脂がでている。
焼かれても脂ギッシュなやつなのだ。
そして食べてみても、相変わらずの脂の旨味、脂の甘味… 満足。
脂を食べているはずなのにいくらでも口の中に入っていくんだから悪魔的魅力があるやつだ。
そして気づいたらお腹いっぱいになっている。
後になって、あれ?ちょっとヘビーだな、と気づくのである。
いやはや、ごちそうさまでした。
感想
以上、のどぐろ祭でのどぐろバーガーを食べた話だ。
フライになっても相変わらずの脂ギッシュさながら、その旨味は甘みと感じられてバンズにもタルタルソースにもあい、さらにはピリ辛のはずのサルサソースも取り込んで特有な「甘み」世界を作っていたバーガーだった。
真冬の寒さのせいもあるけど、欲を言えばもっと温かいうちに食べればよかったと思う。
むかし『ミスター味っ子』で石灰だったかと水の化学反応で電子レンジも使わずに加熱できる弁当箱を作っていたような記憶があるけど、そういう箱があればなぁと頭をよぎった次第だ。
後から知った話だけど、このバーガー、祭内では一日50食しか販売されてなかったみたいなので有りつけた自分はまだ運がいいほうであった。
もっとも、このバーガーは2月、3月の土日にもこの道の駅のと千里浜にて販売するらしい。
平日にも食べようと思えば食べれるみたいで、その際は予約が必要なんだとか。
なかなかおもしろい一品で結構にお腹にもたまるバーガーであったので、また見かけたら食べてみたい。
なお、まったく余談であるが、自分、お腹いっぱいになったといいながら、この日の午前中に無料配布されていた牛の炙り寿司も頂いた。
引換券を受け取り
しかも並んで。
ゲット
ノドグロの祭なのに牛が振る舞われる不思議。
そんなこと関係なくもちろんしっかり食べたので、そりゃお腹もいっぱいになる。
お腹いっぱいになりすぎて、昼の鍋のふるまい(しかもこちらは喉黒のもの)は断念して帰ることにしたのだから、自分の中でちょっとちぐはぐとしてしまったものである。
あしからず。