年末に正月用のお酒を宗玄の金沢営業所で購入したとき、おまけで酒粕をもらえたので、甘酒を作ってみた。
作り方、わかっていないのに…
お酒を買ったときに酒粕をもらう
前回記した、宗玄アイスクリームを食べた宗玄の金沢営業所
そこで、そもそもの目的である正月用のお酒を買ったときに、ちょっと高いお酒を買ったからか、はたまたプラスしてアイスも購入したからか、おまけで酒粕をもらえた。
こちら
袋に入った状態でいただけた。
売られている商品とかではなく、おまけだ。
以前にもここでお高いお酒と無濾過原酒の2本を贈答用に買った時、手ぬぐいをもらえたことがあったので、心意気が嬉しい。
さて、この酒粕、どうやって食べたものかと思案する。
でも、現在料理独学中の自分としてはすぐに「これだ」と思いつくものはない。
人から鍋や味噌汁にいれると良いと言われたのでもちろんそれらも試した。美味しく頂いた。
それでも酒粕がまだまだ残ったので、調子に乗ってこれで甘酒が作れないだろうかと考えるに至った。
一度そう思うと「いや作ってみたい」と行動したくなる人間なので、ネットで調べながら作ってみることにしたのだった。
簡単に酒粕で甘酒を作る
調べてみたら、甘酒は酒粕でも作れるし、米麹でも作れるらしい。
酒粕はアルコールが少し含まれていて、米麹には含まれていないこともわかった。
それぞれで甘酒の作り方も異なるようだ。
幸いにも、酒粕で作る場合は、他に水と砂糖があればいいという。
それらを鍋に入れて10分~15分くらい火にかければいいようなのだ。
200mlの水を鍋に入れて火をかける
お湯になったところで…
酒粕投入
でかいと溶けづらいので…
ちぎって入れる
菜箸でかき混ぜてやって酒粕がほつれていくのを促していく。
う~む、もっと小さな鍋があればよかった…
お湯に浸かりづらい。
なんとか溶けていく酒粕
この段階でしっかりと酒の香りがする。
だいぶ白くなって、大きな固形物もなくなってきたところで…
砂糖投入
分量は適当だ。
甘すぎるのもやだし、とりあえず小さな匙で一杯だけ入れてみた。
弱火でゆっくりかき回していって、それだけで完成だ。
結構簡単に作れた
お水が200mlだとコップに一杯分くらいできた。
うむ、ナイスな分量。
では早速飲んでみる。
その味は…
なんだろうか、飲んでみると酸味を感じる。
砂糖を入れたので、かすかに砂糖の甘味もするのだけど、どこか酸っぱさがあるのだ。
酒粕の味ももちろんするけど、何かがおかしい。
これ、あとで調べて知ったことなんだけど、甘酒を作るときって温度調整をちゃんとしないと酸っぱくなるらしい。
60℃くらいがいいそうなんだけど、自分、もろに沸騰したお湯の中にぶっこんでしまいました。
…そういうこともあるさ。
大寒の日にリベンジ
1月20日、今年はその日、寒さが最も厳しくなると言われる「大寒の日」だった。
なんでも大寒の日は「甘酒の日」でもあるらしい。
森永製菓が制定したそうだ。
ということでその日にもう一度、甘酒を作ってみることにした。
甘酒リベンジだ。
温度調整にも気をつけながら…
前回より砂糖も多めに投入
今度は大さじ一杯、放り込んでみた。
甘すぎるのは避けたいけど、仮に温度調整をまた失敗しても砂糖の甘味でごまかせないかとの目論見だ。
できあがり
すぐに温度が上がりすぎるのを恐れて水を300mlくらいで作ったら、以前に陶芸体験で自作した「マグカップにしてはちょっと大きいマグカップ」に入れることになった。
久しぶりに使うな、このカップ。陶芸リベンジで作ったんだよな、これ。
では、飲んでみる。
今回の味は…
酸味は抑えられただろうか?
ただ、その分、アルコールがあまり飛んでいない。
酒粕から甘酒を作るとき、アルコールを100%飛ばすなんてことは、そうできないみたいで、少量は必ず残るものみたいだけど、前回作ったときよりも残っている気がした。
なにせ、酒に弱くなっている自分だ、これだけでちょっと酔ってきたのだ。
味は良くなっているのに、お酒に負けた…
まあ、そんな日もあるさ。
おまけにカレーにも入れてみる
甘酒作りでは結果的にお酒(アルコール)に負けてしまったわけだけど、まだまだ残った酒粕を試しにカレーにも投入してみた。
鍋や味噌汁に入れていいなら、カレーにだって入れてもいいだろう。
同じ鍋で作るものなんだから。
という安直な考えからやってみることにしたのだった。
もちろん不安もあったけど…
入れてしまえ
見事着地
もう後戻りはできない。
ちなみに使ったカレールーは甘口です。
自分は甘口カレーしか作らない。
舌がお子様なので、辛口カレーを自分で作りたいとは思わない。
そんなセルフ拷問みたいなことはしたくない。
出来上がり
おお、見事に酒粕の粒があちこちに浮いている。
大丈夫か?と、このときも思ったけど…
いただきます
こうしてスプーンで口元に近づけただけで、香りがお酒だ。
甘口カレーなのに、急に大人の香りを放つじゃないか。
口に含んでみても、鼻から抜ける酒の香り。
なんなら子供がお酒を飲んだときのような苦味のようなものまで感じてしまって、ちょっと童心に帰ったような衝撃を受ける。
でも、この甘口カレーと酒粕というミスマッチな二つの組み合わせ、食べるほどに美味い!
香りに慣れてくると、酒粕の甘みまで後から追いかけてきて甘口カレーと合流してくれるのだ。
ダブルな甘み… お子様な至福だ。
こんな味を味わえるようになるとは、自分も大人になったものだ…
いやはや、想像以上に成功だった。
ごちそうさまでした。
感想
甘酒づくりは温度調整でいろいろと上手くいかなかったところはあったが、勉強になった。
比べてカレーに投入した件は想像以上に美味しかったので、酒粕というのは不思議だ。
カレーは、焦がしたくないから弱火でゆっくりかき混ぜているところに酒粕を投入しているので、結果的に温度調整も上手くいったのかもしれない。
温度の扱いは難しいが、これも料理の面白さかと思う。
またいつか酒粕が手に入ったら、このときのことを教訓にしてふたたび色んな料理に使ってみたい。
宗玄金沢営業所の方、ありがとうございました。
ちなみにそのとき宗玄で購入したお酒はこちら
「宗玄 大吟醸 Samurai King」
正月の家族会でみんなに飲んでもらうつもりで購入したけど、実家の近くに住む甥っ子姪っ子が年末冬休み中にコロナ陽性者になってしまって家族会自体が取りやめになってしまった。
出番がなくて残念だが、いちおう、お酒自体は実家に寄贈。
酒好きの両親なので味わってくれるはずだ。
今度、実家に立ち寄った時、どんな味だったか聞いてみたい。
まだ残っていたら、ちょっと味見もしてみたい。