8月13日、羽咋市にある気多大社では「キャンドルナイト&プロジェクションマッピング」が行われていた。
以前より、投影される拝殿を一度見てみたいと思っていたので、この度足を運んできた。
気多大社のプロジェクションマッピング
石川県羽咋市寺家町にある能登國一之宮 気多大社では年に数回ほどプロジェクションマッピングで境内の拝殿が装飾される。
これまではなかなか時間が合わずに見れなかったが、今回はちゃんと開場時間も事前に調べて予定を組んで行ってきた。
開場は18時半。
8月のこの時期だとまだ日が沈みきる前であった。
18時頃に到着
混んでて見れないなんてことがないように30分前には到着。
こういう時間管理をしてしまうところ、自分はどこか体育会系だと思う。小学校のときに学童野球をやっていたせいだろう。
まだ門が閉まっていた
閉まった門の前ではプロジェクターの準備がされていた。
プロジェクションマッピングが投影されるのはこの門の先にある拝殿なので投影機もこんな場所に設置するようだ。
そんなもので、門の内側へと入る際は門の両脇にある勝手口のような小さな入り口から入っていく。
開場前だというのにそこから入っていっているのはテレビ局などマスコミ関係の人達だ。優遇されてますな。
閉門中に投影機の確認をしていた
なかなか珍しい光景なので思わず撮ってしまった。
プロジェクターは2台使用し、それぞれパソコンで制御されているのがわかる。
こうして準備を眺めながら待っていると、18時半前近くにはお客さんも増えてきていた。
そしてちょうど開場時間になると一般見物客の自分たちも入場可能に。
ゾロゾロと入っていく
ちょと早めに来て門のすぐ近くに待機していたおかげで、早めに入っていけた。
入場
開場はこうなっている。
扉が閉ざされた拝殿の前に無数のキャンドルが置かれていた。
見物客はキャンドルの置かれているところには入っていくことができず、その周りを囲むように鑑賞することになる。
こんな感じで
自分は早めに入れたこともあって、拝殿の正面に近いポジションを確保できた。
すぐ隣には会場前より入場していた地元テレビ局のカメラマンがいた。
なお、門を背に拝殿の真正面に陣取ることは、プロジェクターの都合上出来ない。
真正面には神社の方がカメラを設置していましたしね
撮影する上でベストポジションは神聖な領域、といった具合。
しばらくしてキャンドルに着火
開場は18時半だが、プロジェクションマッピング始まるのは19時くらいだった。
その時刻に合わせてロウソクに火が灯されていく。
ご覧のように19時くらいになってもまだ周りは明るい。
投影開始、その撮影
ロウソクの準備もほぼ完了し、19時に近づくといよいよ投影が始まる。
まだ日は沈みきっていないながらもスタートするのだ。
癒やし系のミュージックと共に投影開始
万華鏡のような模様が社に映し出されていく。
写真では伝わりにくいが、映像なので模様は動いている。
写真では… やっぱり伝わりにくいか…
撮影していて思ったけど、これ、映像のほうがいいんじゃないだろうか?
だんだんと暗くなるので、オートフォーカスではピントも合わせづらくなるし、光量も確保しづらくなる。
それでも負けじと
静止画で撮影
中央に見えるのは気多大社の「気」の字だろうか。
全体的にタコの足のようにも見えてしまうけれど、この神社らしい映像を頑張って捉えてみた。
角度を変えロウソクにフォーカスして
プロジェクションマッピングは結構長い時間続く。
20時近くにもなると日も沈んであたりも暗くなるので、また景色が変わってくる。
この頃に撮ると、夕方に撮るよりやっぱりキレイだ。
しかもこの頃になると、お客さんも帰り始めていろんなポジションで撮れるようになるので、いい写真を撮ろうとするなら、しばらく待ったほうが良い。
ほぼ正面からだって撮れたりする
門の背後(投影機のそば)より撮影することも可能。
ベストポジションには神社の方がいるけど、こうしてあたりが真っ暗になるとその姿もあまり気にならず撮れたりする。
夕方でこれをやろうとすると神社の方が写り込んでしまうのだ。
また、夜になっても神社の方がカメラ用にストロボ等を焚いていることが多いので、そのストロボや照明器具の灯りが消えたときが狙い目だ。
タイミングを間違えるとカメラのバックモニターの光が写り込んだりする
なかなか難しい。
というか、自分の写真、ちょっと斜めってますな。
三脚が欲しいなぁと、このときも思った次第。
周りを見ると、マスコミ関係やベテランカメラマンはみんな三脚を使っていた。
見物客が少なくなると、三脚も使いやすくなるしね。
キャンドルにも注目してこんなものも撮影
なにかいい写真が撮れないかと、こんなものも撮った。
開場(境内)の木にくくりつけられていた、ガラスに入った小さなロウソクだ。
社のプロジェクションマッピングを撮る時、木が邪魔だなと思うことが何度もあったけど、その木にもこうしてささやかな装飾がされているので、これはこれで被写体になってくれた。
巫女さんが登場
プロジェクションマッピングを静止画で撮るというのはなかなか難しい。
特に三脚も、照明器具もない自分としてはその良さを伝えることが出来ていない気がする。
これは撮っている早い段階で自分でも気づいた。
今回の撮影、失敗かなぁとも頭をよぎったが、そんなとき、門の方(神社の方が撮影しているところ)を振り返ると、巫女さんが登場しているのが目に入った。
あ、巫女さん
ご覧のように、まだ日が沈み切る早い段階で登場していた。
神社の方のカメラの真正面に腰を下ろしてそこで舞を始め、それを神社の方がプロジェクションマッピングを背後に撮る、ということを行っていたのだ。
自分は神社が好きでよく足を運ぶけれど、なかなか巫女さんを撮るという機会はない。
しかも座りながらとはいえ舞っている姿なんて特になく、こんな近くで見れて撮るということもさらにない。
そんなもので、プロジェクションマッピングの撮影に諦めを覚えつつあった自分は、その巫女さんの舞にすっかり惹かれてしまっていた。
ちょっと眩しそうな巫女さん
このように投影機の光と撮影用の照明機の光を真正面に受けていた。
でもそのおかげで、光量やオートフォーカスの都合上、すごく撮りやすかった。
プロジェクターの方から見るとこんな位置にいる
こんな位置にいて、このように神社の方に撮影されていた。
こうして見るとそのポジションがやっぱり神聖な領域に見えてくる。
自分も、そんな巫女さんを撮影してみたくなった。
巫女さん、むっちゃキレイ
この暑いなか厚着して大変だろうけど、すんごく美しかった。
キャンドル&プロジェクションマッピングと巫女さん
なんか、いい構図に。
投影される社を単体で撮っていると、ただ難しいなぁと思うだけだったけど、こうして人物が入ることで有機的な画になってくれて撮り甲斐が出てきた。
巫女さんが投影される映像を操っているような画
なんだろうか、もうこのイベントはただ社に投影される絵を見て撮るだけじゃなく、巫女さんもセットで見て撮るものなのではないだろうかと、そう思えてきた瞬間であった。
舞っている姿はかっこいい
こんなに近くで撮れたことに個人的にちょっとした感動あり。
目を開けていると、なんかかわいい
巫女さんは若い方だったので、節々で見せる表情はかっこいいというより可愛かった。
時々休憩をはさみながら長い間このポジションで舞って、撮影されていたので相当疲れていたと思う。
撮影が完了して引き上げる時、「もう無理…」と別の巫女さんにこぼしていたのがまた今どき娘っぽくってかわいく、ちょっと可笑しかった。
〆の画
やはり巫女さんがいると画になる。
今日はこれを撮りに来たんだと自分は満足したのであった。
まとめ
以上、気多大社の「キャンドルナイト&プロジェクションマッピング」での写真だ。
映像を写真で撮るのは難しいと打ちのめされたけれど、巫女さんの登場によって一気に撮り甲斐を個人的に覚えたイベントであった。
灯りや映像も日が沈むほどキレイになるし、巫女さんの登場もあるので日が沈み切る前に帰ってしまうのはもったいないと思われる。
ちなみに自分は20過ぎに帰った。
その頃には見物客もほとんどいなかっただろうか。
それでもプロジェクターによる社への投影はまだまだ続いていたので、誰にも邪魔されず社を撮るなら、その頃を狙って来るのもいいかも知れない。
帰り際の境内の様子
実際何時に終わったのかは不明。少なくとも20時半までは投影が続いていた。
もし自分のように巫女さんとセットの画を撮るなら20時前には来たほうが良い。
巫女さんは20時くらいには撮影を完了させて社務所の方に戻っていったのだ。
自分もまた来るとしたらセットの画を目当てで来るだろう。