「やましろすぱクロ」くんってかわいいなぁと思いながら足からデトックス!の足湯の旅17回目だ。
今回は山代温泉の源泉足湯に行ってきた。
山代温泉へ
前回の片山津温泉「足湯 えんがわ」に続いてまた「足湯の旅」だ。
しかも同じ加賀市内だ。
この時点でお気づきになられた方もおられるかもしれないが、同じ日に足を運んでいる。
要するにハシゴをしている。足湯のハシゴだ。
片山津温泉から山代温泉だと8kmくらいしか離れていないので車があれば短時間で回れるのだ。
山代温泉に到着
手前の建物が古総湯で、その奥が総湯だ。
目的の足湯は、写真で言うと左奥にある。
ここはローターリーになっていて車で通れるものの駐車スペースがない。
クルマで来た場合はここからちょっと離れた総湯の専用駐車場に止めに行く必要がある。
看板がある
ローターリーあたりからこのように駐車場への案内看板が出ているので、それに従って進んでいくと駐車場にたどり着ける。
駐車場
結構広い。ただし、長時間の駐車は遠慮しなければならない。
総湯までちょっと離れているが、散歩だと思えばどうってことない距離だ。
この駐車場から総湯や古総湯のあるロータリーへと戻ってくるとこんな看板も見つけた。
「やましろすぱクロくん」だ
こんなのがいたなんて知らなかった。
名前がヤクルトスワローズのアレみたいだが、外見は違う。こちらは三本足だ。
いわゆる八咫烏だ。
その奥の「はづちを楽堂」にはこんな顔はめパネルも
なんかカワイイ。
どうでも良いことだが、描かれている温泉はどうやら混浴だ。
ベンチにも「すぱクロくん」
尻に敷いてやりたいかわいさだ。
これまでこやつのことを知らなかったことを少し悔やんだ。
源泉 足湯へ
そんな「すぱクロくん」がいる「はづちを楽堂」から古総湯を挟んでロータリーの対角線上に目的の足湯がある。
ロータリーをぐるっと回ると…
看板が見えてくる
ここが「源泉 足湯」だ。
もちろん無料の足湯だ。午前8~午後6時まで利用できるようだ。
寄ってみるとこんなところ
すだれがある。この日は初冬であったが、夏以外にもこのように簾(すだれ)があった。
すだれのおかげであっちからもこっちからも微妙に見えづらいところが良い。
足湯の浴槽は六角形のような形をしているが、中央にお湯呑み場になっていて、そこまで渡り石も敷かれているのでロールプレイングゲームの神殿のような趣があった(規模は小さいですが)。
その中央の様子
なんか鳥もいた。
この山代温泉って1300年くらい前に行基という僧によって発見されたと言われている。
一羽の鳥がお腹の傷を水たまりで癒やしているのを目にしてそこに温泉があるとわかったのだとか。
発見のキッカケになった鳥だ
伝説によれば、その鳥というのが八咫烏だったとも。
すぱクロくんというゆるい八咫烏のマスコットがこの山代で誕生したのもそういった伝説が基になっているようだ。
この像の首から札を下げているが、そこに書かれた文字は達筆すぎて自分には読めなかった。
よくわからないので、かわりに拝んでおいた。
ついでにお湯も飲んでみた
「熱湯注意」と書かれてあるので飲むとき注意したほうが良い。ただ、実際飲んでみると火傷しそうな、猫舌お断りな熱さでもなかった。
味は、これも片山津温泉のときのように表現が難しい。
硫黄の臭さも特になく、しょっぱさなども感じられない。
鉄の味がするようなしないような、それって杓の味だろうか、なんて考えさせられる味だった。お湯そのものにあまり味はないのかもしれない。
足も浸した
この山代温泉の足湯もなかなか熱めだった。
耐えられないほどではないものの、長い時間(10分以上)浸すのは考えてしまうレベルだ。
どうでもいい話だが、偶然ながら写真の右下の水面が龍か狼の顔みたいに撮れてしまった。さらに写真右上の床下の白い部分が女の人の顔のようにも見える。
心霊写真というか、神々が宿っているというか、なんか、すごい足湯だ。
八咫烏=すぱクロくんの力だろうか。
足湯からの景色
湯に足を浸しながら入口を撮った。
奥に見えるのが古総湯だ。さらにその奥に「すぱクロくん」の看板があった「はづちを楽堂」がある。先のロータリーの写真と合わせて位置関係がわかるかと思う。
その古総湯の建物の作りやすだれのお陰で情緒のある眺めだった。
やっぱ、神々が宿っている場所だと思いたい。
感想
個人的に山代温泉そのものが久しぶりだった。久しぶりすぎていつの間にあんなゆるキャラが誕生していたのかと足湯とは関係のないところで感動してしまった。
でも山代温泉発見伝説の鳥の像が足湯にも置かれていて、その伝説と「すぱクロくん」というゆるキャラ誕生の基になった伝説が繋がっているわけで、まったく関係がないわけでもない。
そしてその足湯では、偶然心霊写真のような一枚を撮れている。
やっぱり龍や狼の顔のように見える
奇妙な偶然というか、何か八咫烏の神秘的な何かを感じずにはいられない。
なお、足湯のすだれにはこんな張り紙もあった。
足湯ウォークの張り紙。
小松市の粟津、加賀市の片山津、山代、山中温泉のウォーキングコースと足湯を一緒に紹介する張り紙だ。「歩いて湯につけて足からデトックス」を薦めている。
見方によっては足湯のハシゴを勧めている案内だ。少なくとも自分には最初そう見えた。
おかげで自分は「ハシゴ、正解だったのだ」なんて思った。
ハシゴをしようと思ったのも八咫烏(=「すぱクロくん」としても良い)の力かと考えれば、ますます何もかも神秘的に思えてきた今回の足湯の旅であった。