七尾城跡がある山をさらに登っていくと展望台がある。
そこも立ち寄ってきたので、七尾城跡のおまけとしてまとめたい。
七尾城跡の上にはさらに展望台がある
資料館、そして本丸と11月中に2週に渡り七尾城跡について記したが、城跡のある山をもっと上がった先に、実は展望台もある。
資料館隣の懐古館の管理人の方がそのように教えてくれた。城跡の本丸からよりもさらに遠くを見渡されるとも言っていた。
ついでに言うと車で簡単に行けるという。
そういうことならということでその展望台にも立ち寄ってきた。
七尾城跡の駐車場より
実はこのようにさらに上へと続く道があった。
このつづら折れした峠道のような道を、車なら数分掛けて上がっていくと到着できる。
道中、こんな案内がある
これによると城山展望台というようだ。
能登半島国定公園らしい。
上がった先に駐車場あり
このように車を停めれるところもある。
結構広い。
奥には公衆トイレなんかもあった。
駐車場から見た通路
目的の展望台へと続く通路だ。
この道は車では入っていけないので徒歩で進むことになる。
獣が出ないかちょっと心配になったが、展望台までそんなに離れていない。
七尾城跡の駐車場から本丸へと行くよりも全然近い。
途中、ベンチなんかもあった
山の高いところで休憩できる、といったイメージだろうか。
芝の上で大の字になって寝るのもありだなと思ったけれど、このとき自分以外に人がほとんどいなかったので、ここでもやっぱり獣の心配をしてしまった自分がいた。
もう見えてくる展望台
駐車場からちょっと歩くともう見えてくる。
写真右手に見える石碑によると、この展望台も資料館を建てた畠山一清氏の篤志によって建設されたもののようだ。
城山展望台から七尾を眺める
こちらが展望台だ
この山ではかなり高いところにいるわけなので、ここまで歩いているだけで気持ちがいい。
だからなのか、たどり着いたこちらの建物がドラクエで言うと遠征先にある神殿のように思えてきた。
2階建てなので高さはそうないが、入ってみると階段はそれなりにきつかったりもする。
見上げる階段
七尾城を登ったあとで体力を使っていたからかこの高さが結構こたえた。
息もちょっとだけ上がった。
適度に苦労して登った先にはこんな文字が
なんじゃろかこの文字、と思ってこの柱の周りをグルっと回ってみると、これらの文字の他にもなんか書かれていた。
グルッとね
「松尾」「竹尾」「梅尾」「菊尾」「亀尾」「竜尾」「虎尾」の計7つの文字が柱に掲げてあった。
共通するものは「尾」だ。
7つの「尾」だ。
賢明な方ならすぐに閃くことかと思われるが、これ、「七尾」のことなんだそうだ。
七尾という名称は城山に上記7つの尾根があることが由来なんだとか。
はっきり言って、自分は知らなかった。石川県人だけど。
東に松ノ尾、南に竹ノ尾、北に烏帽子ノ尾(菊尾)、西に鶴(梅)、亀、竜、虎があったそうな。
書物によって呼び名も違うそうなので結構混乱する。
また「七尾」の地名が記録に登場するのは畠山氏が治めていた永生11年(1514年)とのこと。
それまでは「所口」と呼ばれていたそうで、藩政時代の頃から明治8年くらいの間も「所口」と言われていたという。
思わぬところで「七尾」の名前の歴史を知って、なにか洗礼を受けたあとのようなスッキリ感があった。
そんな神殿的な展望台から見える景色はもちろん七尾だ。
町と湾が見える
七尾城の本丸よりもさらに高いところから眺めている。
そのせいか、海よりも空の雲のほうが近く感じられる眺めだった。
海から攻めてきてもここからなら早い段階で敵を察知できるに違いない。
ちなみにこちらの写真は北の方角に向けて撮っている。
7つの尾根では菊尾(烏帽子ノ尾)に当たる方角なのだけど、どれがそうなのか、自分にはわからない。
東方面より
どれがどの尾根?
果たしてこの展望台からその尾根らが見れるのかも自分にはわからなかった。
まとめ
七尾城の本丸と比べるとあまり知られていない城山展望台。
より高いところにあるだけに、また人もそんなに多くないだけに歩いているだけでも気持ちが良い。
そうして急な階段を上がって展望台2階にたどり着いたときの爽快感もなかなかのものだった。
何より「七尾」という名称の由来を知れたことがまた爽快である。
色んな意味で気晴らしができるような場所ではないかと思われる。
降りるときは結構怖いけど
獣ももしかしたら出るかも知れないけど…
でも、この展望台に登っていれば避難、または撃退はしやすい…かも。
くれぐれも過信はしないで足を運んでみていただきたい。
なお、七尾城の白米城伝説(上杉謙信が攻めてきたときに兵糧の白米を岩肌に流して遠目には水が豊かで籠城戦には有利だと見せた)をライトアップで再現するということをやっていたそうだが、この展望台までライトアップが伸びていたそうだ。
自分としてはその情景を遠くから眺めてみたくもあった。
また別の機会に狙ってみたい。