以前このブログでも記したが、川北町には「かわきた味噌豚どん」という同町の名物がある。
(それを食べた時の記事は→こちら)
先日その豚丼に使われていた「いちじく味噌」を手に入れた。
その味噌を使って自分でも豚丼を作ってみようと思っていたところ、羽咋市でイノシシ丼を食べたことをふと思い出して、いっそ両方を掛け合わせてみれないだろうかと考えた。
(イノシシ丼を食べた時の記事は→こちら)
イノシシ肉で作る味噌豚どんだ。豚はイノシシの仲間だし、丼にしないまでも炒めたら合わないだろうかと考えたのだ。
美味い不味いかはわからないがとりあえず自分で食べてみたくなったので試すことにした。
川北町でいちじく味噌を手に入れる
まずは川北町だ
川北には花火大会の際も訪れている。あのときは町役場の近くにクルアを停めていたが、すぐ目の前に「わくわく手作りファーム川北」という地ビール工房もあった。そこに併設された物産館に立ち寄ってみると、作られた地ビールの他に地産の野菜、さには「いちじく味噌」も売られていたのだった。
こちらがワクワク手作りファームとその横の物産館
右側は物産館、左側は地ビールレストランにもなっている。
もともと地ビール目的で立ち寄ってみたところ、「いちじく味噌」も見つけてしまった。
そのいちじく味噌
手作りだ。大さじ二杯くらいの量で216円(税込)だった。
お店の方に食べ方を聞いてみると、味噌汁の味噌としては使えないので野菜スティックなどにつけて食べたりすると良いらしい。
そしてやっぱり味噌豚丼のような使い方も薦められた。
後日、羽咋市でイノシシ肉を手に入れる
羽咋市に寄ることがあり、その際に以前も寄ったJA羽咋に足を運んだ。
JA羽咋だ
自分にとって羽咋のイノシシ肉との出会いはここで買ったイノシシ肉のソーセージが始まりだ。
ここではソーセージの他にイノシシの肉をパック詰めにしてそのまま売られていたりもする。
それを思い出し、豚肉の代わりにイノシシ肉をいちじく味噌と併せて食べれないかと思いついたのだ。
それは言うなれば羽咋と川北町の名物の掛け合わせ(コラボ)だ。
調理してみた
先に断っておくと、自分は料理下手だ。出来ることといったら炒め物と簡単な煮物、または一人鍋くらいだ。味付けもいつもかなりアバウトだ。
川北で食べた丼のようにはいかないが、クックパッドで調べたら「豚の味噌焼肉丼」というものも存在していたので、そのレシピを頼りに豚肉をイノシシ肉に変えてトライしてみた。
材料はイノシシ肉
250グラムだ。
そして玉ねぎ一つ
これだけだ。
玉ねぎは扇切りにした。
調味料も作る
作ると言ってもクックパッドに書かれてあったとおり醤油などを入れただけだ。
イノシシ肉が250グラムだったので、それに合わせて、
- 醤油…大さじ1/2
- 砂糖…小さじ1杯
- 料理酒…大さじ1/2
- みりん…大さじ1/2
を入れた。
最後、そこに「いちじく味噌」も入れる
こちらは大さじ1杯だけ入れた。
こんなにしっかりと調味料を作ったのっていつぶりだろうか?思い出せない。
フライパンではごま油を敷く
イノシシ肉を炒め、ある程度肉に火が通ったところで玉ねぎも投入
クックパッドによると玉ねぎから水分が出てくると書かれてあったが、そんなに出ていなかった。
玉ねぎにも火が通ってきたところで調味料を投下
中火で炒めてしまっていたところ、火が強すぎたのか味噌が次第とフライパンの底で焦げていくのがわかった。
やっぱり玉ねぎからは水分もほとんど出ていなかったし、焦げの侵攻は止められなかった。
味噌を使う時点でなんとなくこうなる予感はしていた、そしてそうなった。
とりあえず出来た
丼なのでご飯に盛るものなのだろうが、一刻も早くフライパンの上から救出して上げたかったのでひとまず皿の上に盛った。
完成だ。
感想
皿に盛ったものを丼のようにご飯の上に乗せて食べた。
フライパンの底は焦がしたものの、食材そのものは焦げていなかったので失敗ではなかった。
その味は、「イノシシ肉の野の風味×いちちじくの甘み」といった構造だった。
割合で言うと4:6くらいだろうか。
少しいちじくの甘みが勝るのだ。
では不味いかというとそうではない。自分の舌ではむしろ美味いと思った。
「かわきた味噌豚丼」でも甘みは感じ取れたし、自分としては好きな類の味だ。
逆に、イノシシのあの少しクセのある野の香りこそが好きだという方にはオススメできない調理法だろう。
なお、その際は一緒に地ビールも飲んだ
わくわく手作りファーム川北でいちじく味噌と一緒に買っておいた地ビール「白山わくわくビール」だ。
3種類あり、今回は「コシヒカリエール」を選んだ。
(他には「ダークエール」と「ペールエール」があった)
麦芽の他に川北町で採れた米「コシヒカリ」をたくさん使用したビールだそうだ。
お酒を飲む事自体久しぶりであったが、そのコクの深みというか濃さは市販されているビールにはなかなかないものだとすぐにわかった。
肉とも合う。
なんにせよ、これらの発見ができて自分としても試した甲斐があった。
石川県の変わった魅力が増えるかもしれないので、また何か、掛け合わせしたくなったら色々と試してみたいと思う。